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【インタビュー】二人だからできる、これからもずっと。/水引ユニットtietie(たいたい)

金沢を拠点に伝統工芸である水引を使ったハンドメイドアクセサリーを制作・販売している「水引ユニットtietie(たいたい)@kanazawa」のmayukoさんとhonokaさん。

ご祝儀袋などで使われている水引ですが、もっと気軽にポップに水引を身に着けてほしいとの想いから、今までなかった新しいスタイルの水引アクセサリーを生み出しました。

新たな水引の可能性を引き出し、発信し続けるお二人。今回はその想いを、mayukoさんに取材してきました。

水引をもっとポップで気軽に

———私、初めはInstagramでtietieさんの作品を拝見したんですが、見て一瞬でファンになってしまいました。「なにこれ!素敵すぎる!」って。

今までご祝儀袋でしか見たことのなかった水引だったので衝撃が大きかったんですが、mayukoさんと水引アクセサリーの出会いは、いつ頃だったんですか?

mayukoさん(以下、mayuko):正式に水引アクセサリーのユニットを組み始めたのは2018年3月からで、来年3月で丸2年になります。

私と相方のhonokaは、同じ会社に勤めている仲間なんですが、たまたま以前から、仕事の関係で水引を扱う機会があって、梅やあわじ結びといったデザインの細工を作ることがあったんです。

でもそんなときに、現在tietieが使わせてもらっている長野県飯田の水引と出会い、水引にはものすごい種類があることを初めて知りました。

赤やピンク、蛍光カラーなどポップなものからパステルカラーまで、いろんな色の種類があって、「これだけバリエーションがあるんだったら、梅とか和のデザインにこだわらなくてもいいんじゃない?」って思ったんです。

それに、私すごく飽き性で同じことをすることが苦手なので、

「これできるかも?あれ作れるかも?」といろいろ思い始めた延長線で、アクセサリーにも広げていったという感じです。

ただ、私は初め「作って自分で身に着けて終わり」って感じでした。それを相方のhonokaが「何かで発信していくといいよ!二人でやってみよう!」と頼もしい言葉で背中を押してくれて、今こうして水引アクセサリー作家としての活動につながりました。

———水引にこんなポップなカラーがあるなんで、全然知らなかったです。「アクセサリーにしたらいいんじゃないか」って思いついたアイディアもすごいですね。mayukoさんの飽き性の性格も、功を奏したんですね(笑)

mayuko:あと同じ時期に、東京で作品の出展などをされている知人から「東京では水引はあまり知られていないから、今度展示会に作品を持って行ってあげるよ」とお声をかけて頂いたんです。

だったら、ショップカードいるよね!台紙作らなきゃ!って感じで急いで準備しました。

ちゃんとした形で活動するきっかけの後押しをしてもらった出来事だったと、今では感じています。

もう涙でます、ほんと

———tietieの作品には、一つ一つ名前もついているんですよね。本当に可愛くて個性的なデザインばかりですが、デザインのインスピレーションはどこから生まれてくるんですか?

mayuko:それ、よく聞かれるんです(笑)もちろん普段から色んなアクセサリーを見て研究したりもします。「これ、水引で作ったらどんな感じになるかな~」って。でも始めたばかりの頃は、「これどう?つけたい?」って周りのみんなに見せて、「もっとこうしたほうがいい」とか意見を受けて作り直したりしてました。失敗作もいっぱいありますよ(笑)

———じゃぁ、今ある素敵なアクセサリーたちは、お二人の試行錯誤の賜物ですね。

mayuko:そうですね、基本的には毎回必ずお互いの意見を取り入れながら、最終的なデザインを決定しています。最近は、オーダーメイドのご祝儀袋や七五三のヘッドアクセも多いんですが、二人であーだこーだ意見出しながら作ってます。

———お二人とも普段お仕事しながら、アクセサリー作家としても活動されていますが、大変に感じることもありますか?お休みって取れているんですか?

mayuko:普段は、仕事が終わった後とか、休日二人で予定を合わせて時間を作ったりとかしながら活動してます。たまに土日も、イベントで出店することもありますね。

私たち二人とも作業を溜め込むタイプなので、イベント直前になってバタバタと夜中まで作業することも(笑)

———え~すごい!なかなかゆっくりお休み取れないですね。mayukoはお子さんが二人いらっしゃって、下のお子さんは保育園と伺いましたが、仕事と育児の両立ってどうされているんですか?

mayuko:二人とも、だいぶ私の仕事スタイルにも慣れてきて理解してくれるようになりましたね。それでも下の子供は、イベントなど一緒に連れて行くことも多いので、たまに我慢させている部分もあるのかなと感じてます。

けれど最近では、野外でのイベントの時は、お店のお手伝いをしてくれたり、他の出店されている方のお子さんと友達になったり、とてもたくましく成長してくれてます。この前は、知らない子と肩を組んで歩いてきたり・・・(笑)

———たくましい!!そんな経験を経て、子どもも成長していくのかもしれませんね。お母さんの仕事をしている姿も見ながら、普段できない経験ができる楽しみもありますね。

———この仕事をしていて、一番やりがいに感じる瞬間って何ですか?

mayuko:私たちの作品をつけてくれてる方を街で見かけたときですね。もうね、本当に嬉しいです、あの瞬間。この前も、偶然コンビニに立ち寄ったら、つけてくれている方がいて(笑)

あと、やっぱりリピーターさんですね。「周りから可愛いってウケがよかったから、また来たよ」って言って来てくださる方も多くて。この仕事をして、こんなにリピーターさんの存在って嬉しいんだって感じました。

イベント出店していると、わざわざ差し入れだけ持ってきてくださる方もいらっしゃって・・・もう、涙でます、ほんと。

———すごく素敵なエピソードですね。tietieのアクセサリーはもちろん、お二人の人柄にも惹かれて会いに来るお客様も多いんだろうなと感じます。

もはや彼氏以上!?

———こうしてお話を伺っていると、お二人は本当に仲がよいんだなと感じるんですが、いつも一緒に活動されていると喧嘩することもありますか?

mayuko:残念ながら、ないんです(笑)もちろん意見を言い合うことはありますが、どちらかと言えば「それいいね!」って言い合うことが多いかも。


歳が離れているからいいのかもしれませんね。

honokaは歳の割にしっかりしていて、私はわちゃわちゃしている感じなので、それもいいバランスが保たれているのかなって思います。

———休日もお二人で遊びに行ったりすることあるんですか?

mayuko:しょっちゅう行きます!食べ物の好みが似ているのかな?「あれ食べたい!」「じゃぁ行こう!」って感じで(笑)

ラインで連絡を取り合う回数も、毎日すごい数なんですよ。もう彼氏だな(笑)

———彼氏レベルですね(笑)本当に気が合うお二人なんですね。羨ましいです。その仲の良さも作品に表れているのかもしれませんね。

mayuko:相方には、とても恵まれているなと感じます。仕事も上手く分担しながらバランスよくやってます。

例えば、Instagramは基本的にhonokaが担当してくれてて、ストーリーをアップしたり写真撮ったり。

ただhonokaは、パソコンが苦手で全然使えないので、DM作ったりポスター作ったりするのは私が担当するなど、お互いにできないことを補充し合っていますね。

いつかは世界で…

mayuko:どうしても水引って、北陸では有名なんですが、関東や関西に行くと「水引ってなに?」って言われることも多いんです。水引は北陸では当たり前だけど、他の場所へ行くとそうでもないんだなって。

やっぱり「水引」をもっと広めたいという想いもあります。

金沢から日本へ、世界へ広がって行けばいいなという想いも、「tietie」の名前に込められているんです。「いつか、パリで個展したいね」とか、よく二人で言ってます(笑)

———パリでtietieの作品を見てみたいです!いつか世界中で「水引」が浸透する日が来るといいですよね。お二人にとって、水引の魅力って何だと思いますか?

mayuko:当初は「どうしても水引じゃないといけない」って言うわけじゃなかったんです。

活動を始めて、水引の歴史なども学んで、やっててどんどん好きになっていったんです。

水引アクセサリーをやっていると、金沢の伝統工芸に携わる方々と出会う機会を頂けたり、以前は「伝統産業工芸館」でのイベントに参加させて頂いたり・・・水引じゃなかったら、声はかかってなかったかもなって思うと、水引やっててよかった!ってつくづく感じます。

それに、七五三のヘッドアクセなど普通のアクセサリーとは違う方面でもtietieが関わることができることも、水引ならではだなと。

七五三は、人生の中でも大切なイベントなので、そんなお客様のハレの日でtietieを選んでもらえることが本当に嬉しく感じています。

ヘッドアクセは、お客様と「どんな色の着物で、どんな雰囲気で」などやりとりしながら作るんですが、それがとても楽しくて仕方ないんです。

———きっと、そのヘッドドレスは代々受け継がれていくんですね。このお仕事を通じて、いろんなお客様との出会いが、お二人のやりがいにもつながっているんですね。

mayuko:そうですね、今すごく毎日が充実してて。よく二人で話すんですが、「水引アクセサリーやる前は、休みの日なにして過ごしていたんだろう?」って。

やっぱりいろんなことが変わりましたが、たくさんの方に出会えること、それが一番変わった大きなことですね。

まずは、やってみること

———お二人のように、新しく何かを始めたいと思っている女性もきっと多いかと思います。もっと充実した働き方をするために、どんなことが大切だと思いますか?

mayuko:なんでも苦痛だと思ったら続かないので、「楽しい」が一番だと思います。やりたいことをやるっていう。

ただ最近思うのは、私たちも水引アクセサリーを始めていろんな方と出会って、どんどん好きになっていったんで、ものすごく好きじゃないことも好きに変わる可能性があるかもしれないということ。

楽しくないことも、やっているうちに楽しいに変わるかもしれない。

やってみないと分からないと思うので、まずは「やる勇気」かなと思います。

私も一人だったら絶対やってないし、やる勇気をくれたのは相方のhonokaだと思ってます。

だから、自分はラッキーだったなと。

始めるのって面倒ですよね。すごく難しいことだと思います。

みんな、今がいっぱいいっぱいだと感じちゃうんでよね。私もそうでした。

だから一人では、やろうとも思わなかった。

でも、背中を押してもらってやり始めたら、キャパオーバーだと思っていたことも、やっていくうちにキャパが広がっていったんです。

作品を作っていても、自分たちがいいと思ったものとお客様がいいと感じるものが違うこともあるんです。思っていたこと違ったり、思っていた以上のことだったり、後からついてくるものもあるんだなと実感しています。だからこそ、やってみることが大切かなって。

———まずは「やってみること」なんですね。そこでの新しい発見も、次のステップにつながっていくんですね。私も「やってみる勇気」を大切にしていきたいと思います。

お二人の水引アクセサリーに込める想いが、いつか世界中に広まっていくことを期待しています。本日は貴重なお話をありがとうございました。


【tietie@kanazawa】
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