今回は、富山・石川・福井に展開する住宅会社・エツサス様を取材させて頂きました。
エツサスってどんな会社? どんな家を作っているの?
そんな疑問にお答えする形で、富山市射水市に本社を置くエツサス様を紹介していきます。
今回もご案内させて頂くのは、住宅建築コンサルタントの別所です。
それでは、まず今回のコラムの要点から見ていきましょう。
・エツサス様は、富山県射水市のエツサス㈱としての建築事業だけでなく、他の住宅会社様でも、ボランタリーチェーンとして購入することができる規格住宅シリーズ
・魅力の1つ目は、人気のシンプルナチュラルなデザインかつ、耐震等級3+断熱等級6の「北陸の気候に最適な性能や間取り」を備えている点
・魅力の2つ目は、ボランタリーチェーンとして、加盟企業が協力して業務の合理化・システム化、建材メーカーからの共同購買を行うことで実現している低価格
・驚きの建物本体価格は、2階建て:税抜1,700万円~、平屋:1,800万円~
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エツサスとは?
「エツサス(ETUSUS)」とは、プレウォール工法※ を採用した規格住宅のブランド・住宅シリーズです。
※プレウォール工法は、富山県射水市に本社を置く製材メーカー・ウッドリンク株式会社様が設計販売する北陸の気候にあった独自のパネル工法
外観はシンプルモダン、インテリアは明るいナチュラルテイストかつ、シンプルなデザインで人気がある組み合わせを標準的に採用されています。
プランは所謂、規格プランから選ぶ形を取っていますが、ご要望に応じて若干の変更も可能とのことです。
エツサスはボランタリーチェーン
富山県射水市のエツサス株式会社で、この住宅シリーズ「エツサス」は設計・販売されています。
同時に、エツサス様は北陸3県の住宅会社とボランタリーチェーン契約※ を結んでおり、規格住宅「エツサス」を、お近くの住宅会社でも同じ仕様で建てることができます。
※ボランタリーチェーン:複数の、それぞれ独立した住宅会社様と協力関係を結び、住宅シリーズ「エツサス」を販売できる体制をとっています
そのため、この住宅シリーズが気になった方は、エツサス株式会社様でも、以下の住宅会社様でも、建てることができる仕組みになっています。
◆石川県(五十音順)
エツサス株式会社 様 / 株式会社ZUIUN 様 / 株式会社 余助総建 様
◆富山県(五十音順)
エツサス株式会社 様 / 株式会社 中田工務店 様 / 米田木材 株式会社 様
◆福井県(五十音順)
株式会社 水元工務店 様 / 山﨑建設 株式会社 様
◆新潟県(五十音順)
株式会社 カネタ建設 様
エツサスが採用するプレウォール工法とは
住宅シリーズ・エツサスは、富山県のウッドリンク株式会社が独自開発した、耐震性と断熱性に優れた「プレウォール工法」を採用しています。
プレウォール工法とは、木材と断熱材を組み合わせたパネルを使った、家の設計・建築方法の1つです。
特徴は3つ。
・工場で製造することで、1枚1枚のパネルが安定した品質・精度になっていること
・真壁構造を採用することで、地震のエネルギーに耐えやすい設計になっていること
・世界最高レベルの断熱性を誇るフェノールフォームで、高い断熱性能を実現していること
地震の力を面で支えるモノコック構造と、高い断熱性能がある断熱材を組み合わせたパネルを組み合わせて、家を構成します。この1枚1枚の高い強度・精度・断熱性が、総合的な住宅性能(耐震性・断熱性・気密性)につながります。
住宅シリーズ「エツサス」では、ウッドリンク社のプレウォール工法を全棟で採用し、耐震等級3および断熱等級6以上を実現しています。
また、発売から30年の歴史と、北陸での供給累計実績 8,000棟以上(北陸での構造パネルのシェアNO.1)となっており、特に北陸においては信頼のおける工法として有名です。
魅力① 北陸の気候風土に“ちょうどいい”住宅性能
昨今、住宅業界全体的に性能アップしており、多くの住宅会社で「高性能」をPRしています。
しかし、その高性能は「何を目指して」その性能にしたのでしょうか?
実は、“なりゆき” で性能値を設定している住宅会社は意外に多いのが実態ですが、エツサス様の場合は北陸の気候・風土などを熟知されていることから、北陸の新築に「ちょうどいい」仕様になっています。
過剰な性能では、建築する時にコストが掛かってしまいます。
一方、北陸の気候は、夏の湿気と冬の大雪といったように北陸独特の地域性があります。
この地域性を熟知した上で性能のレベル感を設定し、過不足を最小限にしてコストパフォーマンスを最大化されている点が興味深いです。
エツサス様は耐震等級3を標準仕様
まず北陸という地域柄、一番気を付けないといけない点は「耐震性」です。
能登半島沖地震があったから、ではなく毎年やってくる「大雪」にそのポイントがあります。
雪が積もった状態で地震がくると、家にかかる負担が増大します。
仮に雪が1m載っていると、家に掛かる負担・建物の揺れは1.5倍以上に増幅するデータもあり、非常に危険です。
24年元旦に発生した能登半島沖地震の時は、たまたま雪が少なかったですが、雪が多く降り積もった時だったなら、もっと被害が大きかったのでは、という専門家もいます。
そのため、雪の重みまで考慮した詳しい計算である「構造計算」で、「耐震等級3」を取得することは、北陸の冬に適した性能であると言え、エツサス様では標準仕様となっています。
断熱等級6を標準仕様
つづいて住宅に求められる「断熱性能」は、ZEH水準を超える「断熱等級6」が標準とされています。
さらにグレードの高い最高等級7へ変更することも可能とのことですが、あえて等級6を標準仕様にしているのには「北陸の気候に合致しているから」とのこと。
エツサス様では、コストパフォーマンスが高い家づくりをしていますが、断熱性能を上げることで当然建築コストも上がります。
北海道等の気候であれば最高等級が必要ですが、北陸は本州でも寒冷地とは言いきれない地域です(北陸でも山間部奥深い地域を除く)
様々な観点から設計を考慮した結果、北陸の主要地域での光熱費削減効果・室内の快適性と、建築コストのバランスがもっとも優れているポイントとして、断熱等級6を設定されているとのことです。
富山市のシミュレーションでは、一般住宅に比べて約3割程、年間の光熱費を抑制することができています。
イニシャルコスト・ランニングコストのバランス感は、昨今の新築では考えるべき重要ポイントの1つでもあり、光熱費・快適性の両面からの最適解として納得性が高いです。
魅力② 高性能なのに税抜 1,700 万円~
さらに取材を通じて驚いた点は、その価格です。
2階建てプランの最安値は、建物本体価格で税抜で1,700万円~となっています。
昨今は建築コストもあがって問題になっていますが、エツサス様はそのボランタリーチェーンのネットワークを活かしたコストダウンをされています。
エツサス加盟企業が協力して、業務の合理化・システム化、建材メーカーからの共同購買を行うことで低価格を実現しているとのことで、健全なコストダウン方法でもあります。
性能(耐震性や断熱性)を落として、コストダウンを図ってしまうと、「最初は安くても、後々にお金がかかる家」になってしまいますが、エツサス様はその点も問題なさそうです。
また、昨今人気が高い平屋シリーズも用意されているとのことで、建物本体価格として税抜1,800万円~ とリーズナブルな価格設定になっています。
エツサス様に関するQ&A
エツサス株式会社、もしくはお近くのエツサスを建てることができる住宅会社様にご相談ください。
はい、エツサスは基本的には規格住宅のため建物本体価格は決まっており、同じ価格で提供しています。
ただし、各種申請費用や土地等の条件によりその他の費用で若干の差が出る場合があります。
はい、もちろん可能です。
エツサスのボランタリーチェーン加盟店はエツサス以外に、それぞれの会社ごとの工法や特徴を持った住宅シリーズを持っていることもあり、お客様のニーズ・ご要望に応じて最適な住宅シリーズをご提案しています。
イベント・モデルハウス見学会情報はこちら!
北陸の気候に合った高性能、というフレーズが印象的なエツサス様の住宅シリーズ。
また、手の届きやすい価格も魅力的ですが、ここまで読んでいただいた方は、ぜひお気軽にモデルハウスやイベントなどの見学会に行ってみましょう。
昨今は、平屋・平屋+(1階寝室プラン)のモデルハウスが人気で、石川県・富山県・福井県、それぞれで見学することができます。
詳しい資料請求や、イベント情報もエツサス様のホームページからできます。
気になった方は、こちらからどうぞ!