移住で理想の住まいを実現しましょう!
北陸各県は、都心部に比べて土地代が安いため、同じ資金でも余裕のある家づくりができます。
住んでみると意外と不便もせず、落ち着いた生活ができます。
一方、移住による失敗や後悔をしないための注意ポイントも紹介。
今回は、北陸へ移住を考えている方におすすめの記事になっています。
イエノコトならではの、北陸で移住して新築を建てる際のメリットや、反対に注意すべきポイントをお伝えしていきます。
元々北陸出身で、都市部からUターン・Iターンを考えている方にも、ぴったりの記事になっています。
それでは、まずは冒頭に当記事の要点をお伝えしていきます。
・北陸は首都圏などと比べて土地代が安いため、同じ予算で大きな家を建てることができる
・北陸は食が美味しく、普段の生活に困らない場所であれば、のびのび暮らすことができる
・住まいや建築のことを考えれば、都市部での新築に比べて有利な点しかない
・お客様感覚ではなく、移住の目的や楽しむことを考えることが大事で、思い込みではなく実際に移住体験などで移住後のイメージをしっかり固みましょう
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移住による住まい上のメリット
北陸に移住する、住まい上のメリットは3つあります。
・建物のコストに大きさ差はないが、都心部に比べて土地が圧倒的に安い分、全体のコストを大幅に圧縮できる
・隣地が遠い分、開放的な設計ができる、間取りの自由度も上がる
・長く安心して住めることや、生活動線の短さで人気が高くなっている平屋を建てやすい
それでは、この3つの視点を順番にみていきましょう。
土地代が安い
北陸の各都市は、東京・大阪など比べて全般的に土地代が安いため、同じ予算で広い土地が手に入ることが一番のメリットです。
実際に気になる土地の相場観をみていきましょう。
都市 | 坪単価 | 住みやすさランキング2022年版 |
---|---|---|
石川 | 土地坪単価 約20~25万円(金沢市・平均) | 野々市市:全国3位 金沢市:全国6位 |
富山 | 土地坪単価 約15~20万円(富山市・平均) | 魚津市:全国12位 黒部市:全国41位 |
福井 | 土地坪単価 約15~17万円(福井市・平均) | 福井市:全国2位 敦賀市:全国16位 |
上記のように、北陸3県の県庁所在地であっても、坪単価は約20万円台~10万円台となっています。
参考として都市部の坪単価を見てみると、東京都で坪単価 300万円以上(23区外の一般的な住宅地の相場でも100万円以上)、大阪市(および近郊)で約100万円、名古屋(および近郊)で約70~100万円となっています。
都市部と比べれば土地代が約5分の1以下になっており、資金計画の上で大きなアドバンテージです。
また、北陸では一般的な土地の広さは50坪程度~となっており、2階建て40坪程度の家を建てる分には不自由はありません。
東京などでは20坪を切る土地の大きさも多く、3階建てが前提となることや、駐車場は1台確保がギリギリということもよくあります。
同じコストで土地面積と費用で相当な余裕が出るため、少し地方のライフスタイルでもいいという方は、移住すれば広々としたマイホーム設計がしやすくなります。
密集しておらず開放的な設計が可能
都市部は隣地とギリギリまで隣接して建築することが多く、窮屈な印象やプライバシーが気になります。
一方、北陸では各県庁所在地の中心地以外は、比較的土地にも余裕があり、隣地とも間隔をあけて建築できます。
特に屋根の雪が隣地に落ちないよう、1m以上は境界線から離して建築することが多いです。
都市部の中で、第一種低層地域などの外壁後退規定が当てはまらない地域では、民法で定められている最低離隔距離50cmになってしまうことも少なくありません。
そこまで隣地が近いと、窓も開放的に設計しても ”お隣の外壁しか見えない…” という残念な新築になってしまいます。
平屋が建てやすい
土地が安く・広く取れる分、平屋の建築が検討しやすいです。
平屋は、長く住める安心感や生活動線を短く設計できるメリットから、昨今は若者世帯にも人気が高くなっています。
階段がないことは、高齢の方へのメリットに感じがちですが、お子さんへのリスクをなくすことでもあり、新築世代もいずれ高齢世代になっていくことも考えると平屋は将来性のある設計であると言えます。
都市部で平屋を建てようと思えば、日当たりの確保できる土地の大きさ+新築を用意するとなれば、下手をすれば1億円近い豪邸になってしまいます。
北陸3県への移住メリット
それでは続いて、北陸3県への移住メリットを見ていきましょう。
ニッセイ基礎研究所のレポートによれば、若者世帯に移住の意識が高くお子さんの誕生や、小学校入学をキッカケに考える方が多いようです。
北陸3県は自然も豊かであり、都市部の繁雑から離れて暮らしたい方におすすめです。
一般的な街中では普段の生活に困ることはなく、特に海産物を中心に安くて質のいい食事が楽しめることも大きな魅力です。
昨今は、在宅勤務になっている方も多く、リモートでほぼ完結してしまう方にもおすすめです。
北陸の交通アクセス
北陸では、なんと言っても「北陸新幹線」で東京へのアクセスが一気にしやすくなりました。
金沢ー東京間は約2時間半、富山ー東京間で約2時間10分(ともに「かがやき」の運行時間)となっており、月に何回か程度の出勤で良ければ都心の会社に勤めつつ、北陸へ移住することも十分可能です。
なお、福井の敦賀駅までは2023年度末に開通する予定となっている他、将来的には大阪駅までの延伸が予定されています。
また北陸は南北に長くなっていますが、直線状に主要な都市が点在しているため、隣接する県へは北陸道でのアクセスが良いです。
食の宝庫
北陸は日本海に面しており、全国的にも海産物が有名な地域です。
移住による住まい上のデメリット
選ぶ土地を間違わなければ、特にデメリットはありません。
唯一あげるとすれば、北陸は雪が多いことから、雪に慣れていない方は現地の建築業者に雪で不自由しにくい土地を選んでもらうとよいでしょう。
融雪装置(融雪パイプ)が前の道路に入っている、雪下ろしした雪を落とす用水路がある、など北陸は雪対策がしっかりしており、場所によってはそこまで不自由することはありません。
都市部から移住するデメリット
北陸は車社会であり、自動車免許を持っていないと不便に感じることが多いでしょう。
そのため、車は1人1台という考えが多く、土地選びの時も3~4台が停められる設計をすることも多いです。
また車社会であるがゆえに、意外と歩かなくなり運動不足になる方もいらっしゃいます。(都市部は電車通勤で意外と歩いている人が多い)
そして都市部に比べて、繁華街が少なく高級なアパレル店なども限られており、都心部の生活に慣れている若い方は最初は少し不便に感じるかも知れません。
移住の失敗例
いずれも共通しているポイントは、突き詰めれば「思ったのと違った」という視点が移住の失敗例で多い話です。
・思ったより田舎で不便だった(住む土地の選び方を失敗)
・移住体験などをせずに、イメージだけで移住した(事前の準備、調査不足)
・人付き合いが面倒
地方へ移住!と考えて、思い切って人里離れた山間部に移住される方もいます。
アウトドアなど趣味をしっかり楽しむことが目的であればいいと思いますが、普段の生活を冷静に考えて事前にしっかりリサーチしましょう。
北陸の各都市は住む場所さえ考えれば、駅やスーパーなどに近い場所も多く、若い世帯が多い新興住宅街もあります。
また、地域によっては町内会などが盛んな地域もあるため、人付き合いが面倒…という方は北陸に限らず地方への移住自体に向いていないかも知れません。
移住を失敗しない為のポイント
移住サイトでも多く見受けられる話から、移住で失敗しないための2つのポイントをお伝えします。
1つ目は、「お客様感覚ではなく、その地での目的や楽しみを見つけること」です。
移住すればその地域から補助金やフォローがあるだろう、というお客様感覚で思い込んでいるとギャップがあるでしょう。
市町村によっては補助金も充実していたり、各支援策もありますが、ご自身で移住先する目的をしっかり持って情報収集しましょう。
2つ目は、「実体験してみること」です。
思い込みではなく実際に移住体験をしたり、短期間でも賃貸やゲストハウスなどに住んでみたりすることでギャップを少なくすることができます。
実際に仕事を辞めてしまったり、移住してしまってからでは手遅れです。
実際に短期間住んでみるために多少のお金が掛かっても、理想とのギャップや後々に後悔することを考えれば安いものです。
いずれも、「思っていたのと違ったから戻りたい」とならないようにしましょう。
各県の便利サイト
北陸3県では、移住者向けのホームページを用意しており、様々な情報発信や制度概要が載っています。
移住体験等のイベントもありますので、移住を考えている方は以下のサイトを一度ご覧になってみても良いでしょう。
石川県:いしかわ暮らし情報ひろば
富山県:くらしたい国、富山
福井県:ふくい移住ナビ
富山県で注文住宅を建てるために知っておきたいことを、以下でじっくり解説しています。
移住を検討している方には是非読んでいただきたい記事です!
まとめ
都心部から移住を行うと、家を新築することへのハードルが一気に下がります。
都心部で新築を検討したけど、とても費用面でまともに間取りを考えれない、という方で特にご夫婦いずれかが北陸にゆかりのある方であれば、移住を検討してみるとよいでしょう。
もちろん仕事内容にもよりますが、現在の仕事をリモートワークで続ける、もしくは思い切って転職ついでに!という方も増えています。
また、広々とした家でお子さんをのびのびと育てたい、という方は移住を前提に考えてみるとよいでしょう。
今回の記事がみなさんの良い選択に繋がるよう祈っています。
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