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【インタビュー】受け継がれる金沢の美を、小さなカタチに込めて/EaluZakka 木村 春名さん(前編)

金沢の伝統工芸・加賀水引や、金沢箔を使ったハンドメイドアクセサリーを制作・販売している「EaluZakka(えあるざっか)」の木村 春名さんを取材しました。

加賀友禅の地染め職人である父親の影響もあり、金沢をテーマにした作品づくりをしたいと一念発起し始めた制作活動。

これまでの歩みや子育てとの両立について、また女性起業家として今後挑戦したい夢など、木村さんの等身大の生き方について教えて頂きました。

金沢をテーマに、ものづくりへの挑戦。

—–本日は、とても素敵なハンドメイドアクセサリーを制作されている「EaluZakka(えあるざっか)」の木村 春名さんにお話を伺います。インスタグラムで木村さんの作品をいくつか拝見させて頂いたのですが、その美しさと繊細さに一目惚れしちゃいました。やっぱり幼い頃から手先が器用だったり、ものづくりが好きだったりしたんですか?

木村 春名さん(以下、木村さん):幼い頃は、とにかく絵を描くことが好きで。加賀友禅の着物全体の色を染める地染め職人で、日展系の染色作家でもある父親の横で、私も一緒に絵を描いていた記憶があります。手先は器用なほうだったので、絵を描くのも好きだしものづくりも好きだし、趣味は多いほうでしたね。

—–絵を描くのが好きなお子さんだったのですね!木村さんのアクセサリーは、加賀水引や金沢箔など伝統工芸を取り入れていらっしゃいますが、お父様の影響も大きかったのでしょうか?ハンドメイド作家として活動を始めたきっかけを教えて下さい。

木村さん:もともと銀行員として働いており、結婚を機に退職してからは子育てに専念していましたが、一番下の息子が幼稚園に入ったタイミングで何か新しいことを始めたいという気持ちが芽生えて。せっかくなら、金沢の伝統工芸をテーマに何か作りたいと思いました。ヘアサロンを経営している友人からも「何か作品を作ったらお店に置いてあげるよ」と背中を押していただき、「だったら頑張ってみよう!」と、思い切って活動を始めたのがきっかけですね。

—–以前は全く異なる仕事をされていたことにビックリ!もともと手先も器用でものづくりが得意な木村さんも、やはり始めは慣れないことも多かったかと思いますが、これまでハンドメイドアクセサリー制作のスキルはどのように磨かれてきたのですか?

木村さん:水引アクセサリーの技術に関しては、金沢の町家で水引アクセサリー教室を開催している「金澤くるみ」さんとご縁があり、講師補助のお仕事をさせてもらっているんです。初めてお話を頂いたのが、ちょうど水引アクセサリー制作のスキルを高めたいと考えていた矢先だったので、本当に有難くて。講師補助をするためには、より高度な技術を身に付ける必要があったので、「金澤くるみ」さんから水引の技術をしっかり教わりながら日々経験を積ませて頂きました。つい先日も、伝統工芸ディレクターとして活躍されている若岡 和奏さんが企画プロデュースした小学校での水引コサージュを作るワークショップにも参加させていただき、講師に「金澤くるみ」さん、講師アシスタントに私も入らせて頂きました。

—–なるほど!講師補助をしながら、ご自身のスキルも高めていかれたんですね。小学校での水引コサージュのワークショップ、とても楽しそうですね!水引って繊細で難しそうだな~と思っていたのですが、小学生でもコサージュやアクセサリーを作ることができるんですか?

木村さん:作り方のコツをマスターできれば、小学生も素敵な水引コサージュを作ることができますよ。ただ小学生向けワークショップでは、より分かりやすく教えてあげるスキルが必要になります。だから、これまで以上に完璧な技術を習得できるよう励むきっかけにも繋がりましたね。

大好きな美術館から「ひらめき」を

—–ちなみに、「EaluZakka(えあるざっか)」というお店の名前で活動をされていますが、この名前にはどんな由来があるんですか?

木村さん:「Ealu(えある)」とは、ギリシャ語で「春」という意味なんです。私の名前も「春名」なので馴染みがあるという理由と、四季の中で一番「春」が好きという理由で名付けました。一年中春でもいいくらい、春が大好きなんです(笑)だから、私の作品って全体的にデザインイメージが「春」なんです。気持ちがポカポカするような、そんなあったかい作品が作れたらいいなという思いを込めました。

—–いい由来ですね!確かに木村さんの作品って、見ているだけで気分もワクワクしてくるというか、温かみのある印象を受けます。ハンドメイド作家さんには毎回この質問をしているのですが、アクセサリーのデザインはどこからインスピレーションをもらっているんですか?なかなかアイディアが出ないときってありますか?

木村さん:どうしても息詰まるときはありますね。そんなときは、美術館や博物館に行ったり、カフェや喫茶店に行ったりしています。お洒落な場所を訪れたり、美術館で素敵な作品をじっくり眺めたりしながら作品のインスピレーションを沸かせています。

—–美術館やお洒落なカフェで受けたインスピレーションを、作品というカタチにできるって本当に素敵。「これはどんなインスピレーションを受けて出来上がった作品なんだろう」と想像してみると、作品一つひとつの見え方がまた違って面白いですね。

子供と遊ぶ日は仕事を忘れて。

—–木村さんはお子さん3人を育てる母親でもありますが、育児や家事と仕事を普段どのように両立されているのか気になります。

木村さん:家庭と仕事、しっかり分けてメリハリをつけるようにしていますね。今日は子供たちと遊ぶ日と決めたら、仕事のことは一切忘れて遊びますし、今日は仕事の日と決めたら、心苦しいですが、家庭のことは全てシャットアウトして仕事に打ち込むようにしています。

—–なるほど。しっかりオンオフを切り替えて時間を使われているんですね。家で仕事をされている場合、子供との休みの日も仕事のことを考えてしまうなど、どうしても融合してしまう女性って多いんじゃないかなって思います。木村さんのように、オフの時間はしっかり子供と向き合ってあげることが大切だなと改めて感じました。お子さんとは普段どんな風に過ごされることが多いですか?

木村さん:子供たちも私と同じく絵を描くことが好きで、よく鬼滅の刃のキャラクターを描いたりしながら遊んでいます(笑)あと最近は、小学生の娘2人と一緒に空手教室に週3回通っているんです。

—–木村さんご自身も空手を習われているんですか?!カッコいい~!!空手はご経験があったのですか?

木村さん:高校生のときに空手道部に所属していました。中学校まで文化部だったんですが、高校生になって何か新しいことを始めたいな~と思って。ちょうど「初心者大歓迎!」という空手道部の張り紙を見かけて入部したんですが……。実はその空手道部、インターハイを目指すほど本格的な部活動で、とても練習が厳しかったんです。練習は週7日で、ほぼ空手をするために学校へ通っていたような感じでした(笑)

—–す、すご~い!かなりハードな部活動を選んじゃったんですね。(笑)やっぱりお子さんにも空手をやらせたいという思いがあったんですか?

木村さん:子供たちに空手をやらせたいと思っていたわけじゃないのですが、あるとき学校の授業参観で娘が「将来は空手選手になりたいです」と発表したことがあって。まだ空手を習ってもいなかったのに(笑)それがきっかけで、娘と一緒に道場を見学しに行ったのですが、ひょんなことから私も一緒に習うことになって(笑)「ダイエット目的でもいいですか?」と言って始めたんですが、結局子供より私の方がハマっちゃった……という感じ。久しぶりの空手は楽しくて仕方がなかったです(笑)

—–空手は礼儀作法が身に付きますし、子供の習い事にも人気がありますよね。それにしても、子供より木村さんの方がハマっちゃうとは(笑)昔の血が騒いじゃったのかも?(笑)

【後編】に続きます・・・

>> 受け継がれる金沢の美を、小さなカタチに込めて/EaluZakka 木村 春名さん(後編)