【重要なお知らせ】Instagramの「なりすまし偽アカウント」にご注意ください

【インタビュー】呼吸が変われば、もっと毎日楽しくなる/ブリービクス教室-Hirameki- 宝達 佳奈さん(後編)

バリバリの営業職から、ブリービクス教室-Hirameki-のオーナーに転身した宝達 佳奈さん

前編では、ブリービクスとの出会いや普段のレッスンについてのお話を伺いました。

引き続き後編では、ブリービクスを通して得たものやこれからの夢など、宝達さんの素敵な生き方をお楽しみください。

 

前編はこちら

ママにも子どもにも価値のあるもの


宝達:助産院で子ども連れOKのレッスンもスタートしました。
生徒さんの中に助産師さんがいて、その方も3人の子どものママなんですが、レッスンに通っているうちに気になっていたところが改善し体調がよくなったと実感されて、産前産後の多くのママたちにブリービクスを是非提供したいということで実現したレッスンなんです。

 

———子育て中のママは、あちこち身体疲れちゃってますもんね。私もいつも抱っこ紐して「腰痛い、背中痛い」ってなっていた思い出が・・・。子どもも一緒に連れて参加できるのは、嬉しいですよね。

 

宝達:赤ちゃんをそばに寝転がせてエクササイズされるママもいますし、もちろん集中したい方は預けて参加される方もいますね。
ママが身体の仕組みを少し知るだけでも、子育てに対する目線が確実に変わります。

例えば授乳は栄養を摂取するだけじゃないんです。赤ちゃんは舌を使って全身の筋トレをしてるんです。首がすわり、腰がすわるのも、舌筋をしっかり使うことから始まるんです。そもそも日々の育児は、子どもの身体を大人がどう扱うかということ。

ママにとっても、お子さんにとっても、ブリービクスは価値のあるものだと確信しています。 

 

身体の仕組みは生き方の手本

———ブリービクスを始めて、自分自身が変わったと感じることはなんですか?

 

宝達:挙げるときりがないないんですが、体質の改善はもちろん、1番大きなことは考え方の変化でしょうか。体も心も別人になったと言ってもいいくらいです(笑)

例えば会社員時代、身体も会社も組織の形は一緒だなって気付かされました。それまでは職場でも優先順位を明確にしないまま、あれもやってこれもやって・・・という感じで空回りして、疲れ切ってしまう自分がいて。

でも身体の構造のイメージが自分の中に定着してくると、物事を自然に身体のしくみに置き換えて考えるようになりました。
すると、自分を組織の一員として俯瞰できるようになり、それは元気に楽しく働くことにつながりました。頑張り方が上手になったというか、正しく頑張れるようになったんです。

実績も上がり、肩書きや立場のキャリアアップなどの成果も得ることができました。この時期の自分がいなかったら、逆に会社を辞める決断はできなかったと思います。

 

———なるほど!ブリービクスで学んだことを、仕事の場面でもうまく活用されたんですね。

 

宝達:人体の仕組みって、身体中のどこを見てもびっくりするぐらい合理的で、納得させられる事ばっかりなんです。
呼吸が姿勢や動作とチームワークするメカニズムには納得が多過ぎて、感動するしかありません(笑)

ラグビーのワンチームじゃないですけど、身体は膨大なチームワークのかたまり。世の中のあらゆる事柄に重なります。人間社会の「パワーバランスのお手本」と言ってもいいんじゃないかなって。仕組みの一つひとつを知る度に、「本当に、うまく出来ているなぁ!」って、何だか嬉しくなっちゃいます。
この地球上で、人体以上にうまく出来ているものなんて無いですもんね。

仕組みを知ることは、身体を大切にする第一歩。

大事にしているブランド品になら決してしないような扱いを、自分の身体には平気でバンバンしてるかも・・・? 仕組みの基本を知るだけで、身体の扱い方が確実に変わります。
わざわざ新しいスキルを身に付けるより、既に自分が持っているものを正しく使う方が断然効果的。だって身体の機能はこれ以上ないくらい高品質、高性能なんですから。

私が前の会社での仕事でキャリアアップできたのは、やっぱりブリービクスが最大の要因だと思います。  

 

 

宝達:あとかなり積極的にもなりました。自分が知ったことをアウトプットしていきたいと思うようにもなったんです。もともと「私なんてまだまだ・・・」ってあまり欲を出すタイプではなかったのに・・・(笑)
でも今は、ちょっと貪欲に「こうしたい」と思えるようになった。これは、かなり変わった部分かもしれないですね。

このブリービクスに出会えてなかったら、健全な自立は出来なかったと思います。今ブリービクスを仕事にできて、人の役に立てることが本当に嬉しくて感謝しかないですね。

 

———自分の気持ちを素直に貪欲に、外へ出せるようになったんですね。宝達さんを大きく変えたブリービクスって、身体を健康にキレイにするだけじゃないんだなと改めて実感しました。

 

ブリービクスを文化にしたい

———今仕事をしていて、一番のやりがいや楽しいことはなんですか?

 

宝達:いっぱいありすぎて困っちゃう(笑) でもやっぱり、レッスンに通ってくれる生徒さんから、「こう変わりました」という話を聞けることが嬉しいですね。 生徒さんの表情や雰囲気に表れる効果を見るのもすごく嬉しいです。 

 

———ブリービクスを通じて、表情や雰囲気がよくなるって素敵なことですね。これからブリービクス指導者として、やりたいことや夢はありますか?

 

宝達:これはブリービクス研究会のみんなの想いでもあるんですが、ブリービクスを「文化」にしたいんです。
ブリービクスの方法論は「所作の科学」と言ってもいいと思っていて。納得できる行儀作法というか(笑)身体が喜ぶ行儀作法というか。
「日本の技術」と同じで繊細さと合理性を合わ持つエクササイズだと思うし、動きと学びがセットになった独特なエクササイズだと思うので、これをいつか日本中、世界中の人に知ってもらえたらいいな。

だから地道に積み重ねていける方とお仕事していきたいし、ブリービクスの広め方にもこだわっていきたいと思ってます。文化にしたいという想いを共感してくれる仲間と共に、自分も成長していけたらいいなと思います。  

 

———共感できる仲間がいるって心強いですよね。ブリービクスをみんなが知って、楽しく毎日を過ごせれば、日本はきっといい国になりそう・・・。

 

宝達:本当にそうですよね。一人一人が自分の身体にもう少し関心を持って、自分でメンテナンスできるようになったらいいですよね。

特に最近は、子ども達がスマホやゲームに夢中で、身体を使って遊ぶことが激減しています。
身体は動かさないと筋肉だけじゃなくて、全ての機能が確実に落ちるんです。ブリービクスって、動くことそのものが面白い。だから子ども達も自然に身体に興味を持ってくれるはず。
そしたら、子ども達の未来も明るくなるんじゃないかなって。子どもたちの未来が日本の未来ですもんね。  

 

———近頃は、若いのに身体の不調を訴える子が多いって聞きますもんね。身体をちゃんと動かしてあげることって大事なんですね。 

 

宝達:子ども達にも「頑張れる」のは身体の仕組みなんだということを分かってほしい。身体への視点がないと「頑張る」ことは苦しみでしかありません。

正しく頑張って、やりたいことにどんどん挑戦する大人になって欲しい。もちろん私たち大人も健康寿命を延ばすというか、しっかり自立して生きていけたらいいですし。

 

共有し合える仲間と共に

宝達:私が所属しているブリービクス研究会のメンバーは、一人一人が個人事業主。同じ会社の社員という訳ではありませんが結束力はとても強いです。
一緒に学んで、生徒さんの反応や得た情報はみんなの財産として共有する。「いいものは共有しよう」というスタンスなんです。
個人が得られる情報って限られているじゃないですか。けれど、共有することでブリービクスの価値が何倍にもなるんです。

 

———とてもよい仲間ですね。同じ想いを持つ仲間がいることで、もっと頑張れるんですね。 

 

宝達:この研究会は、学ぶことが大前提。指導者一人一人が学ぶことを本当に楽しみ、ブリービクス理論を生徒さんに教えています。運営に関しても柔軟性があります。みんなアイディアを出し合いながら取り組んでいます。

一人ひとりのブリービクスへの誠実さが互いの信頼や絆になっていると思います。ブリービクス研究会に出会えた奇跡にも感謝ですし、よい生徒さんに出会えると私ももっと頑張りたいと思えるから、生徒さん達との出会いにも本当に感謝だなと感じます。 

 

———取材中も、「ねえねえ、知ってる??身体ってね・・・」と、どんどん身体の仕組みについて楽しくお話をしてくださった宝達さん。

難しい話というイメージとは程遠い、まるで友達とのたわいもない会話のように話をしてくださる雰囲気が、きっと宝達さんが生徒さん達から慕われ信頼されている証拠なんだと感じます。 

ブリービクスが好きで、人が好きで、そんな溢れ出る想いやパワーをたくさん頂けた、とても楽しい取材でした。宝達さん、ありがとうございました。 

ブリービクス教室-Hirameki-