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【インタビュー】お客様と共に歩んでいきたい/アロマセラピスト 上田 綾子さん(前編)

金沢市内でアロマテラピーを用いたボディケアサロン「relaxation salon chypre(シプレー)」を営んでいる上田綾子さん
超多忙な女性達の駆け込み寺として、冷え・凝り・むくみなどの問題を解決に導いています。

セラピストの仕事を「一生の仕事にする」と決意して約8年間。 

数えきれないほどのお客様に寄り添い悩みを解決するお手伝いをしてきた上田さんの、仕事や育児で忙しい女性にこそ伝えたい想いを取材してきました。 

 

心も変えるボディケア

———-上田さんがセラピストを志したきっかけは何ですか?  

 
上田綾子さん(以下、上田):もともと美容専門学校に通って、卒業後はあまり深く考えずにフェイシャル専門のエステサロンに就職しました。

当時ストレスや疲れが溜まったとき、よく仕事帰りに受けに行ったのがアロマトリートメント
身体をケアすると、蓄積した疲労感を和らげることはもちろん、心まで軽くなって嫌なことにも立ち向かえる気力が湧いてきて・・・「身体だけでなく心まで変えることのできるアロマトリートメントってすごい!!」と感動した私は、すっかり虜になっていました。

そこで独学でアロマテラピーを勉強し始めて。気付けば、アロマテラピーを活かせる仕事をしたくて、仕事が終わってから技術スクールに通う生活を送るようになりました。     

 

———-え~すごい!!アロマテラピーの魅力にどっぷり惹かれたんですね!仕事をしながらスクールに通って、ゆっくり寝る暇もないですよね。大変じゃなかったですか?     

 

上田:当時は「勉強したい!」という気持ちが強く専攻してましたね。こんなに楽しく夢中になれたことは久々でした。
 そして知識を積んでいく中で、「アロマテラピーで自分と同じように疲れている人を癒してあげたい」と、日に日に強く思っている自分に気づき始めました。     

 

———-勉強も全く苦にならないほど、夢中になれることがあるって素敵ですね。好きという気持ちが強くなって、疲れている人を癒したいという新たな気持ちが芽生えたことがセラピストの道に繋がったんですね。     

 

上田:あと、自分のむくんだ太い脚やパンパンの顔にコンプレックスを抱いていたとき、偶然本屋さんでエステティシャンの高橋ミカさんや美肌師の佐伯チズさんの本に出会い感銘を受けたんです。 
そこに書いてあったセルフケア方法は、お風呂場にいつも持ち込みヨレヨレになるまで読んで実践しましたし、ご本人が来られるセミナーにも参加しました。 

とある日、職場の人に「なんか脚細くなったね!」と言われたときは本当に嬉しくて(笑) 「セルフケアでもコンプレックスを変えることができるんだ」という体験も、セラピストを志すきっかけになったと感じています。     

 

———-周りの人に変わったって言われると嬉しいですよね!そんな体験が、想いを更に加速させたんですね。     

 

上田:その後、何の伝手もない状態でしたが、28歳のときに勤めていたエステサロンを辞めて開業しました。「よし、やろう!なんとかなる!」って感じで(笑)

 

女性が一旦止まる場所を 

———-アロマオイルってたくさん種類がありますよね。私もアロママッサージをよく受けるんですが、毎回柑橘系の香りを選んでしまいます(笑)
普段どんな風に、お客様に合うアロマオイルをご提案されるんですか?     

 

上田:初めにカウンセリングで、身体の状態や精神状態を伺って合いそうなアロマオイルを数本お選びします。その中からお客様に香りをかいで好きなものを選んでいただき、ブレンドしてお作りしています。     

 

———-オーダーメイド感がいいですね。自分にぴったりの香りを選んでもらえそう。     

 

上田:女性はホルモンバランスや気分によって、その時々で好きな香りが変わる傾向にあるんです。例えば、ストレスがあるときは好きな香りでも、元気があるときに嗅ぐと何とも思わなかったり…。 

だから、お客様が選んだアロマの香りを参考にして、気分やストレス状態を判断しています。「このアロマの香りを選ぶということは、疲れているのかな?」という感じで。     

 

———-ストレス状態によって、そんなに好きな香りって変わるんですね!びっくりしました。施術にも反映されているんですか?     

 

上田:そうですね。その方の不調に合わせて施術内容を工夫しています。大幅には変えないですが、時間内で最大限リラックスして頂けるようにオーダーメイドで施術しています。     

 

———-自分が気付いていない不調を分かってもらえるのは、とても心強いですね!     

 

上田:自覚していない不調って案外多いんですよね。人に聞かれて改めて不調に気付くこともあるので。だから、身体をケアしてもらって改めて疲れを知ることで、もっと自分を労わらなければ…と感じてもらえるといいなと思います。 

現代の女性って、仕事や家事、育児に毎日忙しいじゃないですか。ずっとノンストップですよね。だから風邪を引いたり、病気になったりして初めて休む。
でも、それでは遅いんです。その前に身体を整えておくこと、事前に予防しておくこと、それが大切だと思います。     

 

———-確かにそうですよね。みんな忙しくて自分に向き合う時間も取れないから、疲れや不調に気付かないんですよね。     

 

上田:だからこそ、自分を休ませる場所って必要だと思いますね。その休む場所は、ヘアサロンでもネイルサロンでも何でもいいんです。
その中の一つとして、ボディケアの分野で女性を癒すお手伝いができればいいなと。

 

私が学び続ける理由 

———-セラピストとして、一番のやりがいは何ですか?     

 

上田:ボディケアを通して、自分が変化していくことの楽しさを実感して頂けることは、本当に私のこの上ない喜びです。 

人に喜んでもらえるのって誰でも嬉しいと思うんですけど、私もマッサージを通じて喜ぶ瞬間をつくれるのが嬉しくて。

 心身が整うことによりお客様がイキイキとされていくお姿を見るのは、何度経験しても嬉しいですし、「変わるきっかけ」を一押しできるこの仕事にとてもやりがいを感じますね。     

 

———-「変わるきっかけ」を一押しできる…とても素敵!ちなみに、セラピストをして自分自身も変わったことがありますか?     

 

上田:今まで挫折とか中途半端なことが多い人生だったんで、やっぱり自分に自信がなかったんです。心の奥底で「私なんて」みたいなのがあって…。
でも、このセラピストの仕事は私の中ですごくハマって。勉強も楽しくて仕方がなかったくらい。

ここまで自分を高められる仕事に出会えて頑張ってきたからこそ、「私はこれを一生の仕事にする」と決めて、絶対成功させたいという想いで8年間、頑張ることができました。 
まだまだこれからですけど、以前と比べて自信もつきましたし、達成感も感じています。     

 

———-上田さんにとって、セラピストはまさに天職ですね!「一生の仕事にする」という覚悟で、これまでの中途半端な自分を大きく変えたんですね。今でも日々勉強されているんですか?     

 

上田:ボディケアは本当に奥が深いので、勉強することが尽きないんですよ。身体の細胞、骨、筋肉…いろんなジャンルで勉強することが出てくるんです。

初めは疲れている人をリラックスさせてあげたいという気持ちで施術していました。
けれど徐々に、お客様の抱える悩みや不調はその場では楽にしてあげられるけれど、根本的な原因は何なのか?を考えるようになり、それに答えるためにも基礎知識を十分に知っておくことが必要だと思い始めました。
理想としては、ゆくゆくは施術に来なくても自分でなんとか解決できる女性が多くなればいいなと。

だから、そのためにもコツコツと勉強を続けています。セラピストを始めて3年経ってからも、新しい教室に通って座学や実技を受けたり、自分が妊婦のときにマタニティマッサージも習得しました。     

 

———-すごいですね。お客様のことを一番に考え、悩みや不調に寄り添ってくれるので、いつでも頼れる安心感があります。     

 

上田:わざわざお店に来てくださるお客様の悩みを根本から解決してあげたい、その責任感をもとにやっていますね。  

 

 

後編に続きます…