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「地方=クルマ必須」って、本当のところどうなの?
「地方で暮らすなら、絶対に車がないと生活できない」
東京に住んでいると、そんなイメージを強く持っていませんか?
Uターンを考え始めたものの、「ペーパードライバーだから運転が不安…」「車の維持費って高そう…」と、移動手段のことがネックになっている方も多いかもしれません。
実際のところ、北陸での暮らしにクルマはどれくらい必要なのでしょうか。
今回は、リアルな交通事情と、クルマの有無で変わる休日の楽しみ方をご紹介します。
リアル①:クルマの必要度は、住むエリアでこんなに違う!

結論から言うと、「北陸だから絶対にクルマが必要」というわけではありません。
どこに住むか、どんなライフスタイルを送りたいかによって、必要度は大きく変わります。
市街地エリア(金沢・富山・福井の中心部など)の場合
これらのエリアは、バスや電車(JR、私鉄)、富山市内では路面電車といった公共交通機関が充実しています。
スーパーや病院、銀行なども徒歩や自転車で行ける範囲に揃っていることが多く、工夫次第でクルマがなくても十分に生活できます。
実際に、中心部で一人暮らしをしている学生さんや社会人には、クルマを持っていない人もたくさんいます。
郊外エリアの場合
駅から少し離れたエリアや、住宅街が広がる郊外に住む場合は、日常生活のパートナーとしてクルマがあった方が格段に便利です。
日々の買い物、お子さんの送り迎え、通勤など、クルマが移動の主役になります。
その分、駐車場付きの広いお家に住めたり、静かで自然豊かな環境を手に入れられたりという大きなメリットがあります。
まずは、あなたがどんな環境で暮らしたいかをイメージし、それに合わせて住むエリアとクルマの必要性を考えるのが良いでしょう。
リアル②:もしクルマを持つなら?気になるアレコレ

もしクルマを持つと決めた場合、気になるのは維持費や車種のことですよね。
維持費
東京と比べて大きく違うのが「駐車場代」です。
北陸では、アパートやマンションの家賃に駐車場1台分が含まれていることがほとんど。
月極で借りる場合も数千円程度と、東京に比べて破格の安さです。
ガソリン代や税金、保険料などを合わせても、都心で駐車場を借りるより安く済むケースが多いでしょう。
車種選び
日常の足として使うなら、燃費が良く小回りの利く「軽自動車」や「コンパクトカー」が人気です。
第2話でも触れたように、冬の運転に安心感をプラスしたいなら「4WD」も心強いですが、市街地に住むならFF車(前輪駆動車)でも十分です。
中古車市場も活発なので、初期費用を抑えたい方は検討してみるのも良いでしょう。
休日の楽しみ方:クルマがあっても、なくても!

移動手段は、休日の過ごし方にも繋がります。
クルマがある休日の過ごし方(アクティブ派)
なんといっても、行動範囲がぐっと広がります。
美しい海岸線を眺めながらのドライブ(能登半島や越前海岸など)、思い立って山へ向かいキャンプやハイキング、冬にはスキー場へ。
隣の県のアウトレットモールへ買い物に行ったり、人気の温泉地に日帰り旅行したりと、アクティブな休日を満喫できます。
クルマがなくても楽しめる休日の過ごし方(シティ派)
バスや電車を乗り継いで、歴史的な街並み(ひがし茶屋街など)をのんびり散策。
お気に入りのカフェを見つけて読書にふけったり、感性を刺激される美術館や博物館を巡ったり。
地元の商店街をぶらぶら歩いて、美味しいコロッケや和菓子をつまむのも、豊かな時間の使い方です。
クルマは「必須」ではなく、暮らしを豊かにする「選択肢」

北陸での暮らしにおいて、クルマは「ないと生きていけない必須アイテム」というよりは、「あると暮らしがもっと豊かになる、心強いパートナー」と捉えるのが良いかもしれません。
まずはクルマなしで市街地に住んでみて、ライフスタイルの変化に合わせて購入を検討する、という柔軟なステップも可能です。
あなたの理想の暮らしに合わせた、最適な移動手段を見つけてくださいね。
次回予告
次回は、第7話「ご近所付き合いってどうなの?北陸で見つける、心地よい人とのつながり方。」をお届けします。
地方の人間関係について紹介します。
9月23日公開予定です。どうぞお楽しみに!