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【第10話】ようこそ、新しい私へ。北陸で見つける、あなたらしい暮らしのカタチ。

長い旅の終わりに

 

この連載「おかえりなさい、北陸へ。」を、ここまで読み進めてくださり、本当にありがとうございます。

第1話で、ぼんやりと北陸の空を思い浮かべたあの日から、私たちは一緒に、小さな旅をしてきました。

雪への不安を安心に変え、新しい住まいに胸をときめかせ、仕事やお金のリアルな計画を立て、人との繋がり方に思いを馳せ…。

たくさんの情報に触れた今、あなたの心の中にある「北陸」は、もう漠然とした憧れの場所ではなく、手の届く未来の選択肢として、少しずつ色鮮やかに見えてきているのではないでしょうか。

「移住」とは、何かを捨てることじゃない

 

それでも、最後の一歩を踏み出す前には、どうしてもこんな不安がよぎるかもしれません。

「東京で築いたキャリアや、大切な友人たちを、手放すことになるのかな…」と。

でも、Uターン移住は、何かを「捨てる」ことではありません

東京で必死に頑張った経験も、そこで出会ったかけがえのない友人も、すべてあなたの財産です。
その大切な財産を持ったまま、新しい豊かさを、あなたの人生に「加える」こと。

それが、Uターン移住の本質だと、私たちは思います。

東京での経験があったからこそ、北陸の良さが深くわかる。
今の時代、大切な友人とは、場所を超えて繋がり続けることができる。

失うものは、何もありません。あなたの世界が、もっと広く、豊かになるだけなのです。

あなただけの「暮らしの物語」を描こう

 

この連載でお届けしてきたのは、たくさんの選択肢や、ほんの少しのヒントにすぎません。
ここから先は、あなたが主人公となって、世界でたった一つの「暮らしの物語」を描いていく番です。

どんな家に住み、どんな仕事にやりがいを感じ、誰と食卓を囲んで笑い、どんな休日に心を休めるのか。
その一つひとつを、誰でもないあなたが、あなた自身のために選び、作っていくことができます。

窓から差し込む柔らかな朝日とともに、一日が始まる朝。
スーパーで見つけた採れたての野菜が、食卓を豊かに彩る夜。
満員電車から解放され、車の窓から見える田園風景にホッとする通勤時間。
週末、思い立って車を走らせ、日本海に沈む大きな夕日を眺める贅沢。

そんな、何気なくて、でも、かけがえのない愛おしい時間が、北陸であなたを待っています。

最後の、そして最初のエールを

 

ようこそ、新しい私へ。

完璧な準備が整う日なんて、もしかしたら来ないのかもしれません。
時には、少しの不安を抱えたまま、「えいやっ」と飛び込んでみる勇気も必要です。

不安や、うまくいかないことがあったとしても、大丈夫
それ以上に素晴らしい出会いや、息をのむほど美しい風景、そして心穏やかな毎日が、きっとあなたを待っていますから。
北陸の美しい四季と、少しシャイで、でも温かい人々が、あなたを「おかえリ」と迎えてくれる日を、心から待っています。

あなたの新しい物語が、最高の笑顔で満ちあふれることを、心から願って。