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移住したいけど…お金のことが、やっぱり不安
新しい暮らしへの期待が膨らむ一方で、「移住には、一体いくらくらい必要なんだろう?」というお金の不安は、誰にとっても大きな問題ですよね。
引越しや新しい家の準備にかかる「初期費用」。
毎月の「生活費」は、東京と比べてどう変わるの?
何かサポートしてくれる「支援制度」ってあるの?
そんなお金に関する漠然とした不安を、一つひとつクリアにしていきましょう。
きちんと計画を立てれば、お金の不安は「安心」に変わります。
ステップ1:まずは「初期費用」をリストアップしてみよう

移住のスタート時に、まとまって必要になるのが「初期費用」です。主に、以下の3つが考えられます。
- 引越し費用:
東京からの距離や荷物の量、時期によって変動しますが、単身者なら10〜20万円、ご家族なら30万円以上を見ておくと安心です。
複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。
- 住居の契約費用:
第3話でも触れましたが、北陸は家賃が手頃なのが魅力。
家賃6万円の物件なら、敷金・礼金・仲介手数料などを合わせて24〜36万円ほどが目安です。東京に比べて「礼金なし」の物件が多いのも嬉しいポイント。
- 家具・家電・クルマなどの購入費:
これは個人差が大きい部分ですが、忘れてはいけないのが「クルマ」と「冬支度」。
もし車を持つなら車両購入費、そして必ず必要になる冬用タイヤ代(5〜10万円程度)がかかります。
また、雪国の冬を快適に過ごすための暖房器具なども、新たに必要な場合があります。
これらを合計すると、余裕をもって50万円〜100万円ほど準備しておくと、安心して新生活をスタートできそうです。
ステップ2:毎月の「生活費」はどう変わる?

次に、毎月の暮らしでかかるお金を比べてみましょう。
- 家賃: なんといっても最大のメリット。東京の半額以下になることも珍しくなく、生活に大きなゆとりが生まれます。
- 食費: 地元で採れた新鮮な野菜やお魚が、驚くほど手頃な価格で手に入ります。スーパーの品揃えも豊かで、自炊がもっと楽しくなるはず。
- 交通費: クルマを持つ場合、ガソリン代や保険、税金などの維持費がかかります。
- 光熱費: 特に冬の暖房費(灯油代や電気代)は、東京に比べて高くなる傾向があります。
トータルで見ると、生活コスト全体は東京よりも下がるケースがほとんど。
第4話で触れたように、給与の額面が少し下がったとしても、家賃などの固定費が大きく減ることで、自由に使えるお金「可処分所得」は増え、暮らしの満足度はぐっと高まる可能性があります。
ステップ3:賢く活用!「移住支援制度」を味方に

Uターン移住者にとって、とても心強いのが国や自治体の支援制度です。知っているのと知らないのとでは、大きな違いが出ます。
- 国の移住支援金:
東京23区に在住、または通勤していた方が、北陸に移住して対象の企業に就職したり、起業したりする場合、最大100万円(単身なら60万円)が支給される制度です。子育て世帯には加算もあります。
条件が細かく定められているので、まずは内閣官房・内閣府の「地方創生」のウェブサイトをチェックしてみてください。
- 各市町村の支援制度:
これに加えて、各市町村が独自の魅力的な支援策を用意しています。例えば、住宅の購入やリフォームに対する補助金、新婚・子育て世帯への奨励金、起業チャレンジのサポートなど、内容は様々です。
まずは、あなたが移住を検討している市町村のホームページを訪れ、「移住」「定住」「支援」といったキーワードで検索してみましょう。
お金の不安は、計画で「安心」に変わる

漠然と考えていると、お金の不安はどんどん大きくなってしまいます。
でも、こうして一つひとつ書き出して「見える化」することで、具体的な目標に変わり、計画を立てられるようになります。
無理のない資金計画で、心にゆとりのある北陸ライフをスタートさせましょう。
次回予告
次回は第6話「クルマ社会って本当?北陸でのリアルな移動手段と、休日の楽しみ方。」をお届けします。

