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実際に移住した人の「本音」が聞きたい!
これまで、住まいや仕事、お金のことなど、Uターンに関する様々な情報をお届けしてきました。
でも、「理屈はわかったけど、実際に移住した人は、毎日をどう感じているんだろう?」と、リアルな声が聞きたくなりますよね。
そこで今回は、一足先に北陸へUターンした2人の先輩にお集まりいただき、本音で語っていただく座談会を開催しました! 良いところも、ちょっと大変なところも、全部教えてもらいましょう。
Aさん(32歳・独身)
東京でWEBデザイナーとして5年勤務後、金沢市へUターン。地元のIT企業に転職し、市街地のマンションで一人暮らし。趣味はカフェ巡りと美術館巡り。
Bさん(36歳・既婚・4歳の息子あり)
東京でメーカーの営業職を8年経験。出産を機に、夫と共に富山市郊外へUターン。現在はパートタイムで働きながら、広い一戸建てでのびのび子育て中。
Q1. Uターンを決めた、一番のきっかけは何でしたか?

Aさん:
東京での仕事は充実していましたが、時間に追われる毎日で…。心と体のバランスが少しずつ崩れていくのを感じて、「自分らしいペースで働ける場所はどこだろう?」と考えたのがきっかけです。
地元なら、仕事もプライベートも、もっと大切にできるんじゃないかと思いました。
Bさん:
息子の存在が一番ですね。東京は刺激的で便利だけど、もう少し自然の近くで、のびのびと子育てがしたくて。
富山は待機児童が少ないと聞いていましたし、何より私の両親が近くにいるので、いざという時に頼れる安心感が大きかったです。
Q2. 移住して「一番良かった!」と思うことは何ですか?

Aさん:
可処分所得が増えたこと!家賃が東京の半分以下になったので、生活の質はむしろ上がりました。
浮いたお金で趣味の器を集めたり、美味しいものを気兼ねなく楽しんだり。
特に、お魚もお野菜も、普通にスーパーで買うものが全部新鮮で美味しくて、食生活が豊かになったと実感しています。
Bさん:
子どもが、心から楽しそうに笑う時間が増えたことです。
家のすぐ近くに大きな公園があって、泥んこになるまで走り回っています。週末には少し車を走らせて、立山連峰の見える場所でピクニックしたり。
東京では得られなかった、ゆったりとした親子の時間が何よりの宝物です。
Q3. 逆に、「これは正直、ギャップだった…」ということは?

Aさん:
冬の「弁当忘れても傘忘れるな」という天気ですね(笑)。曇りや雨の日が続くのは、慣れるまで少し滅入りました。
あと、飲み会の後、東京の感覚で「じゃあ歩いて帰るね」という距離じゃなかったりして、終電やバスの時間を常に気にするようにはなりました。
Bさん:
私も車の運転には苦労しました。特に、「消雪パイプ」のない細い道に入った時は、本当にドキドキしました。
あと、ご近所付き合い。皆さん本当に親切なのですが、回覧板を回したり、地域の掃除に参加したりするのは、移住当初は少し戸惑いました。
でも、今は顔見知りが増えて、逆に安心感になっています。
Q4. Uターンを考えている後輩へ、メッセージをお願いします

Aさん:
完璧な移住なんてない、ということ。メリットもデメリットも両方あります。
だから、いきなり「永住!」と決めつけずに、まずは旅行や「お試し移住」で何度も足を運んで、その土地の空気感を肌で感じてみてほしいです。
その上で「ここの、ちょっと不便なところも好きかも」と思えたら、それはきっと良いサインだと思います。
Bさん:
情報収集と、現地の人との繋がりがすごく大事だと思います。
県の移住相談窓口や、移住者向けのイベントには積極的に参加して、生の声を聞くのがおすすめです。
私も、そこで出会った先輩移住者ママさんに色々と助けてもらいました。
一人で悩まず、周りをどんどん頼って、自分らしい一歩を踏み出してください。
次回予告
次回は、第9話「そろそろ本気で考えたい…」と思ったら。移住セミナー活用術と情報収集のコツ。をお届けします。