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【インタビュー】わたしのペースで働く、楽しむ。/フォトグラファー こまま!さん(後編)

石川県を拠点に、フリーのフォトグラファーとして活動をしている「こまま!」さん。 

数多くの雑誌や広告を手掛ける一方で、大切な記念日を残すロケーション撮影、料理や子どもの写真教室などの開催も行っています。 

前編に引き続き、後編では「こまま!」さんが今一番大切にしたいことなど、「女性の新しい働き方」とも言える素敵な生き方を取材してきました。

 

前編はこちら

自分の手の届く範囲で

———雑誌や広告での撮影や写真教室など幅広く活動されていますが、こまま!さんにとって一番のやりがいは何ですか?     

 

こまま!:最近すごく感じるんですけど、同じようにフリーで活動されているママ達は、みんな誰一人として稼ごうとしていないんです。

やりたいことをやっている、みたいな。 やり方次第で、もっと稼ごうと思えば稼げるんです。でもそうじゃなくて、自分の手の届く範囲で自分の関われる人達と楽しく過ごしたいなって。

それこそ、写真の技術を生かしてもっと稼ぎたいと思えば、スタジオのカメラマンになればいい話。でもそれをしないのは、私に撮ってほしいというお客様と、常に1対1で向き合って撮り続けたいから。
それにプライベートも大事にしたいですし。

だから、会社勤めの頃と比べて、充実感みたいなものは全然違うなって感じています。もちろん収入は安定しません。けれど、喜んでもらえたと強く感じることができる、これが一番のやりがいに繋がっていますね。     

 

———もちろん会社勤めのメリットもありますが、それでは感じられない大切なものがあるんですね。     

 

こまま!:実際に会社勤めの経験があるからこそ、感じるのかもしれません。だから、今は焦りとか全然なくて。定期的にお弁当や子どもの写真教室を開いて、依頼があればロケーション撮影もして…今年はこんなペースでいきたいなって。

あと写真も撮りたいけれど、人との繋がりも大切にしたいですね。カメラマンの仕事をしていると、いろんな活動をされている方々と繋がることができるんです。それもすごく面白いなって感じています。     

 

———自分のやりたいことを自分のペースで、楽しく働く。その生き方ってとても素敵だと思います。ちなみに、これまで大変だったことはありますか?     

 

こまま!:フリーで活動をし始めた頃は、撮影に対する料金設定の相場が全く分からなくて。料金設定を引き上げるタイミングなども分からず、全て自分で交渉しなければならなかったのが大変でした。そんな経験、今までなかったので。 

依頼者と連絡を取り合ったり事務処理をしたり、全て自分でやらなければならないので、多くの仕事を一度に引き受けることが難しいんです。1件の仕事に対する前後の仕事が多いので。 

だから、あまり無理はせず、自分のペースで仕事を受けるようにしています。     

 

———わぁ~大変そう!全て一から自分で仕事を管理しなければならないので、スケジュールのコントロールは重要なんですね。無理をしすぎると、家庭や育児にも影響が出てしまうかと思いますし。

 

 

こまま!:今一番何が大事かと言われたら、家庭のことが一番。

私が行っている写真教室などの活動って、ママ達の共感を得られなければできない仕事だと感じているので、特に今は家庭を一番に考えるスタンスでいいのかなって思います。男性には、なかなか理解し難い働き方なのかもしれませんが(笑)

確かにもっとやり方を変えれば、仕事も増やせるし収入も増やせるとよく言われるんです。それも視野には入れていますが、今は自分のできる範囲でちょっとづつ増やしていきたいと思うので。今やっていることがしっかり確立してきたら、もっと幅を増やしていきたいなと。 
この働き方がいつまで続けられるのか、と聞かれると正直分からないです。

ただ2年前の私が、今こんな風に写真教室を開催しているなんて思ってもみなかったですし、常に思わぬことが起こりうるんだったら、今やりたいことをやったらいいんじゃないかって。     

 

———確かにそうですよね。数年前の私が、今ライターとして多くの素敵なお話を聞いているなんて想像もしていなかった…。時代も日々変化し続けているので、また数年後は全く違う働き方をしているかもしれないですし。     

 

こまま!:終身雇用の時代でもないですし、少し前まで禁止されていた副業も今では当たり前ですし、年齢を重ねるだけその年齢に見合った変化が常に起こりうると思うので。

だから先のことへの過度な心配は、あまり必要ないのかなって。私自身が、お気楽なのかもしれませんが(笑)

 

今この瞬間を全力で

———カメラマンとして活動される一方で、小学生の息子さんを育てるママでもありますが、子育てで大切にされていることはありますか?     

 

こまま!:息子は今ダンスを習っていて、選抜ユニットにも加入しているんです。県外でのダンス大会に出場するためにも、週5ペースでスクールに通っていて、片道40分ほどかかる送迎を私が毎日しているんです。
だから、子どもとの時間を大切にするというよりは、子どもが頑張りたいと思えることをこの1~2年は全力でサポートする時期なのかなって考えています。 

ただ、子どもはいずれ大人になれば離れていく存在ですし、子どもに私の人生を捧げるのは違うかなって思っていて。自分のやりたいこともやりたい、その結論から行きついたスタイルが今なんです。

私の人生の一番は、今は息子のサポート。それが落ち着いたら、もっと教室の回数を増やしたり、営業に行って仕事を増やしたり、なんでもできるようになると考えています。     

 

———カッコいい~!!息子さんダンスをされているんですね。いつから習っているんですか?     

 

こまま!:4歳から習っています。息子をモテる子に育てたくて、私が習わせたかったんです(笑)ダンスって、身一つで表現できるので、そこがいいなって感じてて。練習するほど上達を実感できますし、人前で踊ることで承認欲求も満たされますし。

私もダンスを頑張る息子をサポートするのが、とても楽しいです。     

 

———息子さんもそのサポートがきっと心強いでしょうね。これからが楽しみですね。こまま!さんは、これから実現させたいことは何ですか?     

 

こまま!:いつも仕事で関わる方々に「何か楽しいことをしたい」と発信しているんです。それを共感してくれる方々と、何か楽しいことをやっていきたい。そう常に考えていますね。     

 

———いろんな方々との繋がりから、また新しいことが生まれそうですね!新しい教室だったり、写真と他ジャンルのコラボ企画だったり、ワクワクします(笑)     

 

こまま!:そうですね。そのためにも、常にその時代の流行だったりニーズだったりを知っておかなければならないので、周りに無関心にはなりたくないです。 

それに、共感を得られるという部分でも、私は私の世代に向けたことを発信していきたい。若い世代からも刺激を受けながら、共感してもらえる同世代の方々と一緒に「楽しいこと」を実現していきたいと思います。

 

環境を変えるのは自分自身

———最後に、頑張って働く女性達にアドバイスをお願いします。     

 

こまま!:やりたいことをやるのが一番だと思います。

あとは、家族への感謝の気持ちを忘れないこと。やりたいことをやるためには、家族の協力がどうしても必要なので。自分が無理なく働くためにも、上手くサポートを得られる環境を作ることが大切だと思います。     

 

———そうですね、家族のサポートって重要ですね。日々感謝を伝えることで、家族も快く応援してくれそうですね。     

 

こまま!:自分の行動次第で、相手の考え方も変わると思うんです。相手を操作する、というと変な言い方ですが…仕事にしても家庭にしても。

自分のやりたいことができる環境を作るためには、相手が変わるのを待つのではなく自分からその環境を作っていくことが大切だなと感じています。     

 

———自分の行動が変われば、相手も変わる。自分の過ごしやすい環境は、自分が作っていく。本当にそうだなと感じました。自分が楽しいと思えることをやれば、周りも楽しくハッピーになれるし、とても良い循環ですね。

こまま!さんのように、自分のやりたいことと素直に向き合い、自分が一番楽しめる環境や働き方を見つけていきたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。 

 

 
こまま!さん 公式Instagram
@yukayama212