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本当に安い家とは?坪単価が安い家が「安い家」ではない!?

新築を安く建てるためのコツ、というのをよく見ますが建築は建てる費用だけでなく、住んでから掛かるコストも大事です。家の性能や設計思想で、このランニングコストは大きく変わるため、本当にお金のかからない安い家を建てるために参考になる記事です。

新築を検討される中で、安く費用を抑えたい!と多くの方が思いますよね。

新築での悩みとしてトップにくる「建築コスト」ですが、今回お伝えしたいことは、建築コストが安い家が本当に安いかどうかは、しっかり見極めないとわからない、ということです。

 

 

安物買いの銭失いにならないよう、どんなことに注意したらいいのか?どんなポイントに注目したらいいのか?

このような視点を、プロの目線からわかりやすく解説していきます。

それでは、本記事の結論からみていきましょう。

結論

・家は建てたら終わりではなく、住み続けるものであり、ランニングコストをあらかじめ確認しましょう

・住宅ローンの支払い以外にかかる主なコストは、光熱費・固定資産税・メンテナンス費用の3つ

・住宅ローンは35年で終わるが、光熱費やメンテナンス費用は一生続くため、最初に光熱費がかかりにくい設計にしておくことをおすすめ

・特に光熱費は「出費」であり、断熱性能を高めることと太陽光発電や蓄電池を使って「資産」の比率を高めて、「出費」を下げることが重要

イニシャルコストとランニングコスト

《作成:ワタシゴト

 

新築で様々な会社を比較する中で、コストも比較する項目の1つです。

特に建築コスト(=イニシャルコスト)は、「坪単価」という言葉に代表されるように、しっかり検討される項目です。

もちろん、建物だけでなく土地も含めて総額でいくらになるの?

その金額は私たち家族の収入でだいじょうぶ(適正)なの?

といった内容は、新築される方の最大の関心事である、と言っても過言ではありません。

しかし、実は住宅は服や文房具のように「買ったらそれ以上コストがかからないモノ」ではなく、維持費用・メンテナンス費用などが必要です。

 

《作成:ワタシゴト

 

自動車のような感覚に近い買い物であるため、住んでから掛かってくるコストにも目を向ける必要があります。

自動車であれば「高いけどガソリン代がかかりにくいハイブリッドタイプ」と、「安いけどガソリン代がかかるガソリンタイプ」がありますよね。

住宅も安い見積・坪単価であっても、住んでから費用が多くかかるのは残念ですよね。

それでは、この住んでから掛かってくるコスト(=ランニングコスト)は、まずどんなものがあるのか?を見ていきましょう。

光熱費・固定資産税・メンテナンス費用

住宅では、ローンの支払い以外にかかる主なコストとして、光熱費・固定資産税・メンテナンス費用の3つがあります。

これらの費用を考えたうえで、資金計画を組まないと「毎月の住宅ローンが思ったよりキツい」という状況になります。

①光熱費
一生のローンと言われる、光熱費です。

北陸では4人家族の平均的な電気代で10,587円、ガス代(都市ガス)で3,593円、合算で約1.5万円程度の出費になっています。

 

《出典:電気プラン乗換.com

 

しかし、2021年時データに比べて22年はエネルギー価格が急激に上昇しており、実態としてはこの平均出費額から3割程度プラス、約2万円程度が平均的な出費額と考えた方がよいでしょう。

そして光熱費のポイントは、この毎月2万円という額を単純に高い・安いとみるのではなく、住宅ローンに置き換えてみると、毎月2万円の支払い = 約700万円の住宅ローンUPに匹敵するという点です。(※35年ローン・金利1%換算)

この光熱費を、いかに無理なく抑制していくか?が安く暮らしていくための重要なポイントです。

 

②固定資産税

 

賃貸から持ち家に変わると、大きく変わる点の1つである税金です。

固定資産税とは、所有している土地や建物にかかる税金ですが、その土地・建物の価値によって変わります。

主に見られる点は、その土地の評価額(路線価と呼ばれる国が定めている指針が基準)や、建物の面積や躯体の種類(木造?RC造?マンション?)などです。

そのため、土地や建物の購入価格とイコールではない、という点だけ覚えておきましょう。

また、所有している年数によっても見直しされます。(年々建物の評価額が落ちていくため、安くなっていきます)

ただし、固定資産税は設計の仕方で金額を大きく変えられるものではないため、固定資産税を極力下げるためには、土地や建物の大きさをコンパクトに抑えていくことが良いでしょう。

 

③メンテナンス費用

 

そして、もっとも無視できないコストであるメンテナンス費用です。

新築住宅での法定での保証は、躯体と防水という観点で10年のみとなっています。

その他の設備や、外壁や屋根については、個々の工務店で設定している保証のみとなっており、多くが10年程度の保証となっているケースが多いです。

約35坪の一般的な家での、主に想定されるメンテナンス費用は以下の通りです。

 

外壁塗り替え10~15年ごと約100万円~
屋根塗り替え10~15年ごと約50万円~
給湯器の更新(ガス)10~15年ごと約20万円~
給湯器の更新(エコキュート)10~15年ごと約30万円~
水まわり設備更新15年~20年約250万円~
(キッチン・バス・洗面・トイレ)
エアコン更新10年ごと約30万円~
(LDKや居室など複数台)

 

昨今の設備機器は耐久性も上がっているものの、おおよそ15年スパンで約500万円程度が必要なメンテナンス周期がやってきます。

15年ごと・500万円を月割にすると、約2.8万円となります。

特に外壁や屋根材については、最初に耐久性の高い素材を使っておくことで、将来的なメンテナンス費用を抑えることができます。

ランニングコストを抑えやすい家

それでは、上記の3点から、光熱費とメンテナンス費用を抑えるためには、どんなポイントに注意すべきか?をみていきましょう。

なお、固定資産税については、住む場所・家の大きさ・工法など最初の選択の段階で決まってきます。

結論としては、光熱費抑制には「断熱性能の向上」と「太陽光発電や蓄電池の活用」、メンテナンス費用の抑制には「外壁や屋根材でメンテナンスコストがかからない材質を採用すること」です。

光熱費の抑制は「保温性」と「創エネ」の2つ

《作成:ワタシゴト》

 

家を検討している方であれば、ZEH(ゼッチ)という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

ZEHは、電気を全く使わないわけではなく、通常通り電気やガスを使うものの、太陽光発電で電気を創り出して、消費するエネルギーより創り出すエネルギーの方が多く設計されることでプラスマイナスゼロにします。

エネルギー(特に冷暖房費)をムダに使わなくても快適に過ごせるために、断熱性(家の保温性)を一定以上の性能にします。

また、一般的な家に比べて省エネ性能が優れている設備機器を導入することで、少ないエネルギーで快適に暮らすことができる点も同時に重要なポイントです。

このように、断熱性能が高く、高い省エネ性能を有する設備機器(特に冷暖房設備・換気機器・給湯機器・照明機器)を使うことで、そもそも使うエネルギー(=光熱費)を抑えることができます。

 

《出典:富山県

また、北陸では太陽光発電を設置しても意味がない?と思われる方もいると思いますが、全国平均以下ではあるものの、設置を見送るような状況ではありません。

現在、もっとも現実的にエネルギーを大幅に削減するアイテムは、太陽光発電システム、そしてそのエネルギーためるための蓄電池で一層、光熱費を抑制することができます。

メンテナンス費用の抑制は外装材がポイント

《出典:KMEW株式会社

 

外装材とは外壁と屋根のことです。

昨今、外壁も屋根も各メーカーからは、ランニングコストがかかりにくいシリーズが発売されています。(例:KMEWの光セラ など)

最初のコストは高いですが、通常10~15年で塗り替えしなくてはいけない一般的な商品に比べ、塗り替え頻度が30~40年となっており、塗り替え費用まで考えると「安い」です。

このように、導入時点でのコストが高い・安いで比べるのではなく、住んでからのコストを毎月の出費に落とし込んで検討し比較することが重要です。

出費と資産の違い

家計簿をつけている方であれば、毎月の「収入」と「支出」を様々な項目ごとに分類しているのではないでしょうか。

ただ、同じように財布から出ていく「支出」でも、「自分の資産に払っているお金」と「自分の資産として残らないお金(=出費)」があります。

住宅ローンや、上記で説明した3つのランニングコストは、以下のように分類されます。

 

自分の資産に払っているお金住宅ローン、メンテナンス費用
自分の資産として残らないお金(=出費)光熱費、固定資産税

 

住宅ローンは完済すれば、自分の資産として土地や建物が手元に残ります。

賃貸住宅と持ち家の違いを考えても、将来的に自分の持ち物になる点を考えると、財布から毎月銀行に返済しているとは言え、自分の資産にお金を払っている状態です。

また、メンテナンス費用も安いお金ではありませんが、あくまで自分の資産である家を維持するための費用と考えると、単純な出費というより、むしろ資産として考える方が自然ですね。

太陽光発電や蓄電池も、自分の資産に対するイニシャルコストは上がるものの、出費である光熱費を抑えてくれます。

一方、光熱費は生活上なくてはならないものですが、空気を冷暖房したり照明を付けたりしている費用は、手元には残らない出費です。

固定資産税も支払う義務はあるものの、手元に残るものではない(社会全体の維持のため間接的には恩恵があるものの)ため、出費であると言えます。

まとめ

今回は概要として、最初の建築コストだけでなく、ランニングコストまでしっかり把握して新築を検討することをお伝えしました。

ご自身のサイフから出ていくお金と、その出ていくお金の性質まで把握しておくことで、本当に安い買い物ができるでしょう。

新築、特に注文住宅を検討する際には、住宅会社にその家の「燃費」も計算してもらい、その費用で比較検討をすることがおすすめです。

また、光熱費やメンテナンス費用などを、さらに抑えるコツなど細かい内容については、ワタシゴトで順次取り上げていきますので、お楽しみに。