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【インタビュー】富山が誇るガラス文化を、もっと世界へ /富山市ガラス美術館 副館長 土田ルリ子さん(後編)

「富山市ガラス美術館」の副館長として、さまざまな企画展の実施や学芸員の育成マネジメントなどを担う土田 ルリ子さんを取材しました。Iターン転職者の土田さんが富山で見つけた趣味や休日の楽しみ方や、富山でこれから挑戦したい夢など、仕事とプライベートの両面からお話を伺いました。特集記事

《前編はこちら》

>>【特集】富山が誇るガラス文化を、もっと世界へ /富山市ガラス美術館 副館長 土田ルリ子さん(前編)

富山で見つけた、新たな楽しみ

—–プライベートについても教えて下さい。東京から移住をした土田さんは、普段どのような休日の過ごし方をしているのでしょうか。富山に来て、変わったことはありますか?

土田さん:魚をよく食べるようになりましたね。富山では、普通にスーパーで購入する魚も美味しくて新鮮!つい富山の新鮮さに慣れてしまって、東京では魚を買えなくなっちゃいました(笑)

—–私も関西に住んでいた頃はあまり魚を食べませんでしたが、富山に来てよく買うようになりましたね。スーパーの鮮魚コーナーが充実しているので(笑)

土田さん:ホタルイカのお刺身が、スーパーで売っているのには驚きましたね!ホタルイカ=茹でたものというイメージしかなかったので。おいしくて、見かけるとつい買っちゃいます(笑)

—–確かに、都会ではホタルイカのお刺身ってなかなか置いてないですよね。趣味や習い事など、新しく始めたものはありますか?

土田さん:実は去年の秋から、八尾町諏訪町で月に2回三味線を習っているんです。もともとは、興味本位でショッピングセンターでやっているカルチャースクールの「三味線体験教室」に申し込んだのがきっかけで。八尾町の仲間が「おわら三味線をやるなら、八尾町でやりなさい」と、諏訪町にいらっしゃる三味線の大御所に稽古の話をつけてくれました(笑)

—–おわら三味線、素敵ですね。おわらの本場・八尾町で教えてもらえるなんて羨ましい!私は三味線を弾いたことがないのですが、レッスンを受けてみていかがですか?

土田さん:私も今まで全く触ったことがなかったので、難しいですね。ただ、八尾町の仲間が一緒にレッスンを受けてくれているので、とても心強いです。去年の冬は大雪が積もって参加できなかったこともあり、トータルのレッスン回数がまだ多くないので、これから本腰を入れて頑張りたいですね。

—–仲間と一緒だと楽しいですよね。いつか土田さんの三味線演奏を聴いてみたいです!そういえば、土田さんはフラメンコも嗜んでいると伺いましたが。

土田さん:そうなんです。東京に住んでいた時にフラメンコを習っていたので、富山でも思い切って再開してみました。どうしてもコロナの影響で、発表会が中止なってしまうことも多かったのですが、今度いろんなジャンルのダンスが集まるイベントに参加することが決まって。富山に来て初めて踊る晴れ舞台なので、とても楽しみです。

—–楽しそう~!!富山でもご自身の好きなことにどんどん挑戦している姿が素敵ですね。それにしても、山登りに三味線、フラメンコ……土田さんって本当にアクティブ!!

富山が誇るガラス文化を広めたい

—–土田さんがこれから挑戦したい夢、また富山でやりたいことを教えて下さい。

土田さん:富山には、「ガラス造形研究所」「ガラス工房」「富山市ガラス美術館」という、ガラスを作ったり鑑賞したりできる施設が揃っています。観光目当てだけじゃなく、これだけのガラスに関する施設が揃っているまちは、世界的にも珍しいです。なので、ガラスと言えば富山、富山と言えばガラスと知ってもらえるよう、もっと国際的にも広めていけたらいいなと考えています。ガラスの発信地は富山だと、世界中の方々に知っていただきたいですね。

—–富山市ってガラスの施設が多いな~と感じていましたが、世界的にもかなり珍しいのですね。せっかくこれだけガラスの施設が充実しているからこそ、もっと世界的に富山が有名になれば、富山人としても嬉しいです!

土田さん:これまでやってきた経験から、海外とのネットワークは築けているので、そのネットワークを富山でも生かして、学芸員のみんなと協力しながら企画展や研究を進めていきたいと思います。また、ガラスに関する国際的な学会にも積極的に参加していきたいですね。学会には、ガラスに関わるさまざまな国の研究者や学芸員が参加しています。そこで新たなネットワークが生まれ、つながりも持てると思うので、どんどん活用して富山市をガラスの発信地として生まれ変わらせたいなと思います。

—–なるほど!新しい繋がりができることで、可能性も広がりますね。きっと若い学芸員さんたちにとって、貴重な経験にもなりそうです。

土田さん:最近はコロナの影響で、学会もオンラインでの開催になっています。実際に現地へ出向き、発表したり見学したり、顔を合わせて交流を深めることはできませんが、逆にオンラインなら現地へ行く必要もなく、参加したい人全員が参加することも可能になりました。意思さえあれば、いつでも参加できるようになり、一歩を踏み出しやすくなったと思います。

—–確かに!これまでに比べて、参加のしやすさは格段に上がったと思います。オンラインでのメリットもやはり大きいですね。

土田さん:「富山市ガラス美術館」は、2021年8月に6周年を迎えます。これからどんどんネットワークを広げていくためにも、これまで私がやってきたことを惜しげもなく発揮していけたらいいなと思っています。

—–なんて心強い!7周年に向けて、これまで以上に新しい風を巻き起こし、グレードアップした「富山市ガラス美術館」を魅せてくれるのだろうなと、期待で胸が高まりますね。

真摯に向き合うことを大切に

土田さん:「富山市ガラス美術館」は、もちろん市民のための美術館ですが、海外の方々に認めてもらうことで、市民の方々にとって大きなプライドにもつながると思っていて。「私たちは、こんな素晴らしい町に住んでいるんだ」と、みなさんが誇りを持てる町にしていけたらいいなと思っています。

—–世界に誇れるガラス文化があると、より自分のまちが大好きになりそうですね。富山市には、街なかにもガラス作品やアートが展示されていて、まち全体が一つの美術館みたいな雰囲気がとても気に入っています。私も富山市民ではありませんが、「ガラスのまち・富山」は富山県の誇りです!(笑)

土田さん:そうですね。富山市は世界標準デザインをとても意識されていて、街なかに花が飾ってあったり、ガラスの作品が飾ってあったり……市民の誇りを高める仕掛けがたくさんあるそう。ただ美術館に飾るだけではなく、街全体でガラス文化を盛り上げていく仕組みが素敵ですね。

—–最後に土田さんの好きな言葉やモットーを教えて下さい。

土田さん:「真摯に向き合う」ですね。人に対しても、ものに対しても、自然に対しても。すべてに対して尊敬の心を持ちながら、誠心誠意向き合うことを大切にしています。この言葉がとても好きですね。

—–土田さんらしい言葉ですね。顔と顔を合わせて対話することを大切に、人やモノ、自然への気遣いや敬う気持ちを常に持ち続けている土田さん。そんな魅力溢れる土田さんだからこそ、たくさんの仲間が集まり、協力し、信頼できる存在として支えてくれるのだろうと感じました。土田さんを筆頭に、これから経験を積む学芸員のみなさんや美術館の方々、ガラス作家さん、そしてガラスに関わるたくさんの方々が、これからもっと新たな「ガラスのまち・富山市」を創造していってくれることでしょう。まるでパズルのピースが揃うかのように、夢がカタチになっていくその瞬間を、私もぜひ富山県民の一員として見届けていきたいと思います。本日は、大変貴重なお話をありがとうございました。

富山市ガラス美術館

https://toyama-glass-art-museum.jp/