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【地域おこし協力隊インタビュー/宝達志水町】「思い出も持って帰って」弾ける笑顔でお出迎え/山田麗さん

「気軽にお茶でもいかが?お喋りを楽しむカフェをこの町に」。

生まれ故郷である宝達志水町で飲食店開業の夢を追いかける山田さん。
大学進学を機に東京へ上京したが、2018年に宝達志水町へUターンを決意。

「みんなが集える場所がないなら、自分が作っちゃえ」と、現在は自分のお店を持つべく日々大忙しなんだとか。

そんな弾ける笑顔が眩しい山田さんの素顔に迫ります。

 

 

山田 麗(やまだ れい)さん プロフィール

1987年4月29日生まれ。石川県宝達志水町出身。
2010年に文化女子大学(※現 文化学園大学)(東京都)に進学し、2018年に宝達志水町へUターン。

2018年6月から3年間、地域おこし協力隊として移住定住相談に乗るほか、SNSにて宝達志水町公式マスコットキャラクター「ほっぴーさん」と一緒に取材、情報発信。

2021年1月からは移住相談カフェ「Café 18Bunch(カフェ ジュウハチバンチ)」を期間限定でオープン。
2022年秋にはキッチンカーでの営業をスタートさせる。

「おはようだっぴ」。ほっぴーさんがご紹介

——地域おこし協力隊を退任されて、現在はどんな毎日を送っていますか。

 

 

山田さん:「みなさんおはようございますだっぴ。今日も1日楽しく過ごすだっぴ」。
朝起きると、宝達志水町公式マスコットキャラクター「ほっぴーさん」と一緒に、みなさんへのご挨拶から一日がスタート。

晴れた日には海岸線を散策したり、雪が降る日には雪遊びを楽しんだりする姿を一緒に取材し、発信しています。
地域おこし協力隊の頃から現在も引き続き、TwitterやInstagram、Facebookを活用して、町のありのままの姿を発信しています。

 

——コロンとしたフォルムがとってもかわいいキャラクターですね。素敵な町の景色と相まって、一層愛くるしく感じます。

「みんなが集える場所をこの町に」夢を追いかけて

——現在、飲食店の開業準備に大忙しとのことですが、順調に進んでいますか?

 

 

山田さん:ゆくゆくは宝達志水町の海が見える場所で「みんなが集えるカフェ」を構えたいと考えています。
人と関わるのが好きだし、人が落ち着ける空間で働きたくて。

まずはその前段階として、今春からリサーチを兼ねたキッチンカーでの営業を予定しています。

 

——いいですね!これからどんなカフェにしていきたいですか。

 

 

山田さん:キッチンカーでは、以前運営していた移住相談カフェで好評だったシフォンケーキなどを準備します。

 

 

山田さん:4月から8月末まで、千里浜なぎさドライブウェイの入口に位置する今浜海岸の浜茶屋「Luana(ルアナ)」で店長を勤めています。観光シーズン真っ盛りの夏に向けて、これからたくさんのお客様に出会えるのが待ち遠しいですね。

その後はキッチンカーで県内を巡っていきます。お客さんとのお喋りを楽しみつつ、その声も取り入れながら、開業に向けて試行錯誤していくつもりです。

 

——素敵なお店になりそう!開業を心待ちにしています。

「いつかはまたこの町に」。新たなステップへ

——東京で充実した日々を送っていた山田さんですが、どういういきさつから地域おこし協力隊となり、カフェの開業を目指すことになったのでしょうか。

 

 

山田さん:東京の暮らしには満足していました。新しい環境にも慣れ、気の合う友人もたくさんできました。
ただ、進学で宝達志水町を離れたときから、ずっと心のどこかで「いつかは地元に帰らないとなあ」という思いがあって。

 

——地元への愛着が深かったのですね。

 

 

山田さん:在学中も、時折戻ってきては、地元の友人と集まったり近況を話し合ったりしていました。「じゃあ、ちょっとお茶でもしようか」ってときに、「あれ、どこに集まろうか。お店がないなあ…」となることがよくあって。「ないなら自分が作っちゃえ!」と気付いたら動いてた感じですね(笑)。

気軽にお茶やお喋りを楽しめるお店がないことへの寂しさとあったらいいなという期待で体が勝手に。

 

——すごい決断力と行動力ですね!それがカフェ開業のきっかけだったとはびっくり。少しはためらう気持ちはなかったですか。

 

 

山田さん:がらっと環境が変わることで、自分がどこまでできるか試せる良いチャンスだと思って。

単純に挑戦したい気持ちと好奇心と。それに、宝達志水町出身とは言っても、高校進学で地元を離れて以来、町のことを何も知らないままここまで来ました。

まずは地域おこし協力隊として、自分が知らない町のいまをもっと知りたいと思いましたね。

「よく魅せるのではなく、よく知ってもらう」。町のありのままを伝える

——地域おこし協力隊として移住定住の支援をされていたとのことですが、どんなことに心がけていましたか。

 

 

山田さん:「どうしてこの町なんだろう。何もないのになあ。」というのが町民としての本音ですね(笑)。

だからこそ「町をよく魅せるのではなく、町をよく知ってもらうこと」を常に心掛けていました。

 

 

山田さん:相談者にとって本当に必要なことは、町の良い面ばかりを伝えることではなく、暮らしやすくなるための情報です。

「ここは不便だけど、こうすればいいんじゃない?」と、解決方法や安心材料をしっかりと伝えられるように工夫してきました。

 

——同じ目線で話してくれるとぐっと親近感がわきますね。移住相談ってなんとなくお堅いイメージがありました。

 

 

山田さん:「千里浜にでも寄っていきますか?今日は綺麗に夕日見えるかなあ」。
例えば帰り際にちょっと声を掛けてみたり。せっかく宝達志水町まで足を運んでくれたからには、来たついでに少しでもいい思い出を持って帰ってほしくて。

 

——ちょっとした旅行気分になれますね。なんだかわくわくします。

みんなが町民、お互いさまの精神で。

——しばらく町を離れていた山田さんだからこそ知る町の魅力って何ですか。

 

 

山田さん:一見すると、地元の町民は内向的で慎重だけど、慣れてしまえば良い意味でおせっかいなんですよ。

嫌がっているわけではなく、ただ新しいことを不思議がっているだけで。仲良くなってくると、玄関先に勝手に野菜が置いてあったり、立ち寄ったついでに「あれ持ってくか、これ持ってくか」と両手いっぱいにお土産を持たせてくれたりと、そんなのは日常茶飯事ですね。

 

——移住者に対してかなりオープンな雰囲気なんですね。

 

 

山田さん:これまでの移住者たちが地域に溶け込んできて、だんだんと地域全体に移住者を受け入れる体制が整ってきました。移住者と町民を別くくりにするのではなく、この町に来てくれた人はみんな同じ町民。

移住者が知らないことは町民が、町民ができないことは移住者が、お互いに補い合って楽しく暮らせればそれでいいんです。

焦らずゆっくり、自分らしく

——なるほど。移住者を手厚くサポートし過ぎないのがかえっていいんですね。

 

 

山田さん:どうしても新しい環境に身を置くと、「もっと頑張らなきゃ、早く仲良くならなきゃ」と無意識のうちにプレッシャーがかかってしまいます。

私も地域おこし協力隊として活動し始めた頃は、「協力隊になったからにはスーパーマンみたいに活動しなきゃ!何か実績を作らなきゃ!」と、頑張り過ぎちゃったり。移住者の方たちも、きっとそんな思いに駆られながら、もがいているんだろうなあと思って。

 

——言われてみれば確かに。移住者がそんな悩みを持っているとは気付きませんでした。移住者の思いに寄り添える山田さんだからこそ、移住者へ一声掛けるなら?

 

 

山田さん:「焦らずゆっくり、自分らしく」。何かを変えたいと思って新たな土地を選んだのだろうけれど、どこに行ったとしても自分は自分。
自分のペースで過ごしていけばいいし、頑張りすぎないぐらいでちょうどいいんじゃないかなって。

笑顔を大切に。自分のために相手のために

——山田さんのマイルールを教えてください。

 

 

山田さん:まずは「笑顔」。当たり前のことかも知れないけど。笑顔でいることでまず自分の気持ちを落ち着かせることになるし、相手にも安心感を持ってもらうことができると思いますね。

これは、日々の生活や仕事でも実感しています。

 

——本当に。山田さんの笑顔を見ていると、こっちまでつられて笑顔になってしまいます。

 

山田さん:あとは「ごめんなさいより、ありがとう」。ありがとう、というポジティブな言葉たった一つで、自分も相手もいい気持ちになれます。お互いさまの良い関係を築いていくためにも大切ですね。

 

——私にも刺さる言葉です。気をつけないと…。

 

 

山田さん:最後は「自分を出す」。自分はおっちょこちょいな性格なんですが、だめな部分も含めてオープンにするよう意識しています。

相手に対して踏み込んで行く前に、まず自分はこんな人だよ、と示すことで、相手の心を開くきっかけづくりにつなげています。

 

——どれも素敵な言葉ばかりですね。山田さんの温かい人柄が伝わってきます。

ずばり聞く!宝達志水町のリアルな恋愛事情とは!?

——勇気を出してずばりお聞きします!いまどきの宝達志水町の恋愛事情はどうなっていますか。率直に、出会いはあるんでしょうか。

 

 

山田さん:なかなかないんですよねぇ。小さな町なので足がつきそうで。思いっきり行けないっていうのが本音ですね(笑)。

 

——本当ですか?山田さん、怪しいなあ…。

 

山田さん:プライベートと仕事はきっちり分けたいので、個人的に職場恋愛はなしですね。お酒が好きで飲みの場で仲良くなることが多いんですけど、宝達志水町だと車の運転が必須なので気軽に飲みに行くこともなかなか難しくて…。

 

——町ならではのそんな事情があったとは!

 

 

山田さん:でも交友関係は濃くて、みんなつながりを大切にしてくれます。仲良くなってしまえばすぐ集まったり、頻繁に声を掛けてくれたりして、嬉しい限りですね。

 

——なるほど!つまりは自分次第ってことですね!

ざっくばらんにお話できて楽しかったです。山田さんに会いに、宝達志水町へ足を運んでみたくなりました!

 

宝達志水町公式マスコットキャラクター「ほっぴーさん」

《Twitter》ほっぴーさん【公式】
《Instagram》ほっぴーさん【公式】
《facebook》ほっぴーさん

 

移住相談カフェ「Café 18Bunch」

《Instagram》@cafe_18Bunch ※山田さんの活動を発信中!

 

キッチンカー 「18bunch」
《Instagram》@18bunch