【重要なお知らせ】Instagramの「なりすまし偽アカウント」にご注意ください

能登ワインの裏側を覗き見♪無料のワイナリー見学が楽しすぎる!

おうち時間の食卓を華やかに彩るワイン。

みなさんは、おいしいワインがどのように作られているのかご存知ですか?

今回、石川県の能登半島中央部に位置するワイナリー「能登ワイン」で楽しめるワイナリー見学をご紹介!醸造所の内部見学からワイン試飲まで、無料とは思えない充実のツアー内容で、大人もワクワクの気になる裏側を覗き見できちゃいますよ。

能登観光の思い出に、ぜひ立ち寄ってみてはいかが?

大自然に囲まれたワイナリー「能登ワイン」って?

今回お邪魔したのは、石川県能登半島・穴水町の自然豊かな丘の上にあるワイン醸造所「能登ワイン」。ビギナーからワイン通まで、老若男女が楽しめる生ワインやワインを使った商品を製造・販売されています。

 

 

能登ワインを代表するワインと言えば、赤ワインの「ヤマソーヴィニヨン」。独特な香りと深みのある味わいに、虜になるファンも多いのだとか。

最近では、新たにロゼワイン「NOTO ROSE」も登場!より気軽に日常で楽しむことができると若い世代にも人気です。

 

 

能登ワインの始まりは、2001年頃。穴水町の地域おこしの一貫として、北海道ワインからブドウ栽培を引き受け、広大な里山にブドウ苗を植えたのがきっかけです。

もともと栗林だった土地を一から開墾し、5年かけてブドウを実らせたんですって。現在に至るまでの、長い歴史と努力を感じますね。

 

能登ワインのワイナリー見学に行ってきた!

石川県内の飲食店やおうちの食卓で楽しめる能登ワイン。いつも美味しく飲んでいるけど、一体どうやって作られているの?気になる……。

そこで、ワイン大好き編集部員のたまお&しみちぃが、能登ワインで開催されている「ワイナリー見学」に参加してきました♪

 

 

能登ワインのワイナリー見学では、貯蔵庫やワインが出来るまでの行程を、スタッフの解説付きで見学できます。

所要時間は約20分ほど。なんと無料で参加できます!!

 

 

毎日11時~、14時~の2回開催で、定員は15名まで。館内には、消毒や検温器も設置されており、感染対策もバッチリです。

 

まるでヨーロッパにいるよう♪美しいぶどう畑に感動♪

早速、施設の外に広がるぶどう畑の見学からスタート♪

まず目の前に飛び込んでくるのが、視界180度に収まりきらないくらい広大なぶどう畑。思わず深呼吸したくなるほどの開放感!

 

 

 

ぶどう収穫体験でよく見るぶどう畑とは、ちょっとスタイルが違いますよね。

これは、垣根式(ヨーロッパ式)のぶどう畑で、ワイン醸造用のぶどう栽培に使われる方式なんだそう。ちなみに、日本では「棚式栽培」が一般的で、主に生食用ぶどう栽培に導入されているんですって。

 

 

*今回は特別にぶどう畑のすぐそばで撮影させていただきました。

ずらりと並んだ垣根には、たくさんのぶどうの実が♪取材に訪れたのは、ちょうど8月初旬。収穫の秋に向けて、どんどん実が色づいていくんだそう。

 

 

能登ワインのぶどう畑には、ある珍しい特徴が。それは、穴水町の特産である牡蠣の殻を土作りに活用していること。

2~3年間、天日にさらして柔らかくなった殻を、数年に1度畑全体に散布されているそう。海からの潮風や、牡蠣の殻といった海の資源を活用して作るぶどう畑って、穴水町ならではですよね。

 

 

能登ワインでは3名の職員さんが、この広いぶどう畑を毎日かかさず手入れをされています。9月の収穫期には、手作業で全てのぶどうを収穫されるというから驚き!!

毎日ぶどう畑を守ってくれる方々がいるからこそ、あの美味しさが生まれているのですね。まさに職人技!!

 

 

実は能登ワインのぶどう畑は、ここ以外にも。なんと、能登ワインの職員さんが手入れをされているぶどう畑は、全体の約1/8なんだとか。

ぐるりと見渡せる広大なぶどう畑が、あと7個分あるんですって!ビックリ!!

残りのぶどう畑は、穴水町のあちらこちらに点在しているそうで、使われなくなった土地をぶどう畑として再活用し、農家さんが手入れをされているそう。土地の再利用や雇用の創出にも役立っているのですね。

 

 

パノラマに広がるぶどう畑は、季節によって異なる顔を楽しめるのも魅力♪鮮やかな緑に包まれた夏のぶどう畑、赤から黄金色に輝く秋のぶどう畑、どちらもため息が出るほどの美しさです。

「まるでヨーロッパの田舎にいるみたい……♪」

うっかり石川県内にいることを忘れてしまうほど、おしゃれで非日常的な雰囲気。編集部2人もお気に入りの場所になりました♪

 

ワインはこうやって作られる!?醸造所に潜入!

続いて、実際にワインを作っている醸造所内を見学します。

 

 

大きな倉庫のような施設内には、見上げるほど大きなワイン醸造用タンクがずらりと並んでいます。

なかなかお目にかかることのない迫力に、大人もワクワクしちゃいます♪

 

 

約1万リットルのワインが入る大きなタンクは全部で12本。このタンクで、ワインの醸造・熟成を行います。

撮影を行った8月は、タンクの中は空っぽ。収穫期を迎えると、あっという間にタンクは満タンになるんですって。

 

 

大きなタンクの隣にあるのが、「除梗破砕機(じょこうはさいき)」と呼ばれる機械。

この機械では、ぶどうの実と枝を取り分ける作業を行います。取り分けられたぶどうの実は、機械の下に落とされ、次々に排出された茎や葉っぱは、畑の有機肥料として再利用されるんですって。

 

 

次に、分別されたぶどうの実を押し潰すプレス機。

 

 

このプレス機、とても面白い方法でぶどうの実を押し潰しているんです。さて、どうやっているでしょう??

その仕組みによって、内側からぶどうジュースがぶわぁ~って飛び出してくるそう(笑)ぜひ能登ワインで気になる仕組みを教えてもらってくださいね。

 

 

さて、上記でご紹介した方法は、白ワインの作り方。赤ワインと白ワインは、製法が少し異なるんです。

例えば、巨峰。黒い皮をむいても実は白いですよね。そのまま黒い巨峰を潰しても赤いワインにならないので、皮の赤い成分を果汁に移し取る作業が必要になるそう。そこで活躍するのが、「醸し(かもし)発酵タンク」。

プレス機に入れる前に、醸し発酵タンクの中で約1~2週間。重みで押しつぶされて、皮の赤い色素が果汁に移るんですって。赤ワインのキレイな赤色は、この一手間のおかげだったんですね!!

他にも、さまざまなロゼワインの作り方についても教えてくれます。目からウロコな学びがたくさん!きっと普段飲んでいるワインの見え方が変わりますよ♪

 

 

ワイン作りはとてもシンプル。大まかに分けると、ぶどうの実を絞る→発酵させる→熟成させて出来るまで待つだけ。

糖化作業や希釈作業、火入れ作業などは一切なし。だからこそ、作り方ももちろん重要ですが、素材が命!!どれだけ良い素材を作るか、手に入れられるかがワイナリーの基本的な仕事なんですって。

新しく導入されたろ過装置も見学させてもらいました。出来たてのワインに残った雑菌を除去するもので、ドイツから取り寄せた専用の機械なんですって。

 

 

このろ過装置を使って、無菌状態のワインに仕上げていくのですが、ワイン作りでは基本的にろ過装置を通す回数が増えるほどにワインの品質が落ちてしまうと言われています。

以前までは珪藻土とシートを使った方法で除菌しており、その方法だとどうしてもろ過を2回する必要があったそう。しかし、このろ過装置を導入してからは1回通しでOKになったため、ワインの品質がグンと上がったんですって!

ワイン熟成庫の奥深い世界にワクワク♪

ワインの製造過程を順番に見学させてもらったところで、続けて「ワイン樽の貯蔵熟成庫」へ。

重厚感のある扉を開けると……まさにそこは、テレビや雑誌でよく見るおしゃれなワイン熟成庫。ワインの香りと樽の香りがほんのり漂って、いい香り~♪

 

 

しっかり温度管理されたこの倉庫内で、ワインを熟成させ育てていくのだそう。

たくさん並んでいる樽は、フランス製。フランスの樫の木が使われています。

この樽に入れられるワインは、全体の約1/10。選びぬかれたエリートのワインだけが、樽の中で熟成されています。畑でぶどうを育てている時点から「この区画は高級ワインにしよう」と決めて作られているんですって。

 

 

ところで、なぜワインを樽に入れるのかご存知ですか?

ワインは樽に入れて熟成させることで、木材に染み込んでいるタンニンという渋い成分がワインに移り込み、伝統的な香りや渋みがあるワインに出来上がるんだそう。意外と知らない人も多いのではないでしょうか?

能登ワインでは、樽熟成は約6ヶ月~17ヶ月。熟成しすぎると逆に渋みが強くなってしまうので、よいバランスの時期を見ながらソムリエさんや工場長が味見をして、樽から出す期間を決めています。最終的な判断は、人間の舌というわけですね!

 

 

それ以外にも、熟成の仕方や樽のマメ知識など、思わず「なるほど!!」と唸っちゃうような面白い知識をたくさん知れちゃいます。

ワイン好きの方はもちろんワイン未経験の方も、奥深いワインの世界観にハマっちゃうこと間違いなしですよ♪

お気に入りを見つけよう!ワイン試飲タイム

ワイナリー見学の後は、お待ちかねの試飲タイム♪

能登ワインで販売されている人気商品を10種類近く試飲できます。

*石川県「まん延防止等重点措置」適用期間中は、試飲を中止しております。

 

 

というわけで、編集部たまおがお言葉に甘えて試飲させて頂きました!(しみちぃは運転があるので飲んでいません)

 

 

まずはステンレスタンクで熟成させた「ヤマソーヴィニヨン」。酸味が多めで、軽やかな味わい……美味しい♪

ステンレスタンクの良いところは、本来のぶどうの味わいを楽しむことができるところ。気軽に飲めるのが嬉しいですね。

次に樽熟成をさせたヤマソーヴィニヨン。力強い味わいや渋みが上乗せされて、深みが増しています!香りも高級感があり、口の中が幸せ~♪

試飲をしながら、自分好みのワインを探してみるのもいいですね。

 

施設情報

能登ワイン

《住所》石川県鳳珠郡穴水町字旭ケ丘り5番1
《TEL》0768-58-1577
《営業時間》9:00~17:00(冬季以外)
      冬季営業時間 9:00~16:30 (期 間:12/1~2/28)
《定休日》12/31~1/2
《公式サイト》能登ワイン
《Instagram》@notowine

まとめ

自然豊かな穴水町の「能登ワイン」で体験できるワイナリー見学をご紹介しました。

無料とは思えないほど充実の内容で、編集部たまお&しみちぃも大満足!!
ワインって面白い♪見学を終える頃には、ワインが飲みたくて仕方がなくなっていました(笑)

たくさんの方々の愛情や努力によって生み出される、おいしいワイン。きっとみなさんも、ワインへの知識や興味が深まりますよ♪

9月には、ぶどうの収穫祭も開催予定♪その期間しか味わえないワインもあるそうなので、これは目が離せないですね♪
ぜひみなさんも、気軽に能登ワインを訪れてみてはいかが?