「農業」と聞いて、何を思い浮かべますか?「3K(きつい、汚い、危険)」と悲観的に見る人もいれば、「田舎でスローライフ」と憧れを抱く人もいるのではないでしょうか。
普段から口にしている農作物。一見、農業って身近にあるようで、でも実際のところは知られていないことばかり。
みなさんは、パートで農業ができるってご存知でしたか?いまやパートやアルバイトたちが農業を支える時代なんです!
主婦や子育てママさん、退職後のシニア世代など、多くの未経験者たちも活躍しています。
そこで今回は、「JA石川県中央会」にお邪魔して、イマドキの農業の形を覗いてみました!
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実録!ワタシゴト編集部のリアルな農業体験記
こんにちは!ワタシゴト編集部のみづきです。
今回はJA石川県中央会さんとともに、体を張ってリアルな農業現場を取材してきました!
訪れたのは加賀野菜「五郎島金時」の生産地、金沢市粟崎地区。
五郎島金時といえば、ホクホクとした食感や懐かしい甘さに風味が人気のさつまいもです。
中に入ると早速、作業着姿の女性陣が迎え入れてくれました。
通年仕事って本当!?
「さつまいも農家って、秋に収穫したら春までお休みでしょ?」って思っていませんか。
もちろん繁忙期や閑散期によって仕事のペースは異なります。
しかし、さつまいも農家には一年を通して様々な仕事があるんです!
そんな知られざるさつまいも農家の裏側を大公開!
いきなりの肉体労働から!
作業場の奥に向かうと、壁一面に天井まで高々と積み上げられたコンテナの山、山、山!
昨年10月に収穫したさつまいもが保存されていました。
「コンテナ1箱ぐらい持てんかったら仕事にならんね。」とさつまいも農家の奥様。コンテナ1箱、約20キロ。
途中までは手作業で積み上げていくんだとか。これは大変だ。
身長的にかなりギリギリだなあ。ふう、なんとかできた!これはいい運動になったぞ。
実際のところは、コンテナの積み上げ作業は男性がメインで担当するんだとか。それなら女性は一安心ですね。
さあ、箱詰め作業に挑戦!
たかが箱詰め作業、されど箱詰め作業。
単純作業に見えても、実は細かな選別基準が設けられているんです!
微妙な大きさや形状の違いを判別しながら、不良品を見逃さない技術も求められます。
まさに長年の経験の賜物ですね。
目を凝らして確認。表面についた土や毛を取り払いながら一つ一つ丁寧に。
おっと、先端に白い傷が!!
危うく見逃すところだった…。難しい!全然分からないなあ。
パートさんたちは慣れた手つきで次々と箱の中へ。見る見るうちに箱詰めされた段ボールが山積みに。
中身を見てみると、整列されたさつまいもがびっしり。おお、美しい…。
きれいに詰めるコツは、テトリス感覚で組み合わせていくことなんだとか。なんだか面白そうかも(笑)
最後は、はんこをポン!
これまで気に留めたことなんてなかった箱。よくよく側面を見てみると、「秀」や「S」という文字が。
さつまいもの品質の違いは「等級」、大きさの違いは「階級」で表示されています。
大きめサイズは市場へ、小さめサイズは家庭へと、消費者の需要や好みに合わせて届けるための配慮だったんですね。
これで出荷準備は万端。
最後の方は、我ながらいい仕上がり!
農業って大変なイメージだったけど、女性向けの仕事を振ってもらえるから、これなら続けられるかも。
黙々と進めていく達成感は癖になりそう!
農業のお仕事検索サイトはこちらから!
現役女性パートさんを覗き見!現場の声を聞いてみた!
作業場を覗いて見ると、20~50代まで様々な女性パートさんが活躍していました。
そんな現役で働くパートさんたちに、農業の気になるあれこれを聞いてみました!
教えて現役パートさん!若者の声、20代女性がお答えします!
この仕事を選んだきっかけは何ですか?
ずっと「農業をやってみたい」という思いがありました。
きっかけは、おばあちゃんの家庭菜園ですね。
手伝っているうちに農業への興味が芽生え始めました。
それで農業の求人を探していたら、家の近くにこの場所を見つけて、
ちょうど気になっていた時に知人の紹介もあって働き始めることになりました。
働いてみて、この仕事のどんなところが自分に向いていると思いましたか?
開放感ですね。
ビルの中とか閉鎖的な空間が元々苦手で、以前の仕事になんとなくストレスを感じていました。
自然を求めるようにここへ辿り着きましたが、今はストレスを感じることなく働くことができて満足ですね。
憧れの農業ですが、働く前後でイメージとのギャップはありましたか?
野菜をお裾分けしてもらえたのは嬉しかったし、助かっています。
手に持ちきれないくらいお土産として持たせてくれてびっくりですね(笑)。
それは嬉しいですね!
一方で、農業というと「きつい」というイメージがあると思いますが、実際のところはどうでしたか?
体力的に最初はきついと感じることもありました。でもすぐに慣れましたね。
家庭菜園の延長線上と思って来る方が多くて。
やってみると思った以上に大変で辞めちゃう人もいますね…。
意外と女性の方が根性があって、長続きすることが多いかな(笑)。
それは頼もしい!
作業場はこじんまりとしたアットホームな印象ですが、職場の関係性はどうですか?
仕事中は自分の持ち場で黙々と作業していますが、
休憩時間になれば一緒にお菓子を食べたり、女子トークに花を咲かせたりしていますね。
いい雰囲気!メリハリがあって仕事に精が出ますね。働きやすさはどうですか?
私の場合は午前9時〜午後4時半の週6日勤務で働いています。
自分の生活スタイルに合った働き方を選択できるのが良かったですね。
教えて現役パートさん!子育て経験者の声、50代女性がお答えします!
この仕事を選んだきっかけを教えてください。
働き始めたのは、まだ子どもが幼い頃で。
ママ友から「ここなら休みやすいよ」と教えてもらったのが決め手でしたね。
少人数制で気心が知れた仲間たちだからこそ、周りの目を気にせず、急な休みを取ることができました。
なんだかんだで気づけば、働き始めてもう20年近くになりますね。
理解があったからこそ、きっと長く続けてこられたのですね。
実際のところ、子育てと仕事の両立はどうでしたか?
職場から家も学校も近いので、子どもが学校の行き帰りによく立ち寄っていましたね。
一緒に芋掘りをしてみたり、周りの同僚たちも自然と面倒を見てくれたりと、第二の家みたいに子どもも楽しそうで。
お互いさまの精神ですね。女性に優しいアットホームな雰囲気が伝わってきます。
それに、さつまいも農家では、8月と1月は作業量が少ない時期にあたります。
ちょうど子どもの夏休みや冬休みと重なる時期なので、子育てとの両立も図りやすいんじゃないかな。
初めて知りました。それは助かりますね!
「石川の農業で働こう!」農作物とのふれあいを仕事にしてみませんか?
経験の有無に関わらず、長期で働ける方大歓迎!
まずは、興味を持って「やってみる」ことから始めてみませんか?
農業の中には経験や技能が必要な仕事ももちろんあります。
しかし、現在活躍している方々のほとんどが、未経験からのスタートなんです。
また、農業にも他の職業と同様、様々な「働き方」があります。
自分の希望するスタイルで挑戦してみませんか。あなたの働く選択肢の一つにしてみては?
詳細は、農業のお仕事検索サイトをご覧ください!