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第2話:なぜ、金沢市民は「寿司」より「喫茶店」にお金を使うのか?~データで見る、東京より豊かな“お金の使い方”~

地方移住を検討する際、最も大きな懸念材料となるのが「収入の変化」です。 「年収が下がることで、生活が苦しくなるのではないか」という不安は、多くの人が抱くもの

しかし、家計の本当の豊かさを決めるのは、額面の年収ではなく、自由に使えるお金である「可処分所得」です。総務省の統計をベースに東京と北陸の家計データを比較すると、そこには数字上の年収だけでは見えてこない、合理的な「暮らしのバランス」が存在します。

固定費の代表格「家賃」に見る圧倒的な格差

家計を最も圧迫する固定費である「家賃」の差は決定的です。

 

東京と北陸3県の家賃差

・東京都(23区内):約8.5万円〜11万円(単身世帯・1K/1DK)

・北陸3県:約4.5万円〜5.5万円(同条件)

 

総務省の家計調査や民間統計を見ても、東京都の家賃水準は北陸3県の約2倍。
つまり、北陸で暮らすことは、住居費だけで毎月数万円単位の「余力」を生み出していることと同義です。

意外な支出傾向:豊かな「余暇」を示す喫茶代

 

北陸といえば「新鮮な魚」というイメージが強いですが、総務省の「家計調査」を詳細に見ると、さらに興味深い事実が浮かび上がります。

石川県金沢市は、喫茶代(外食)の支出額が全国的に見て極めて高い水準にあります。さらに和菓子・洋菓子への支出額も全国上位の常連です。

北陸の人々は、浮いた住居費などの余力を「日々のゆとり」に充てている傾向があります。
「お茶を飲み、菓子を楽しむ時間」への投資は、生活における心のゆとりを象徴するデータと言えます。

「見えない貯蓄」を可能にする構造

北陸3県の家計におけるもう一つの特徴が、貯蓄の安定感です。
二人以上の世帯における貯蓄残高は、いずれの県も全国平均を上回る傾向にあります。これは、家賃などの固定費が安いことに加え、食料品を安価に入手しやすい環境(地産地消の恩恵)が、統計上の物価指数以上に家計を助けているためと考えられます。

「生きるための支出(固定費)」を抑え、「人生を楽しむための支出(嗜好品・レジャー)」を増やす。北陸の暮らしは、データで見ても非常に合理的な選択の一つです。

今日の北陸小ネタ

 

金沢市民は冬場のアイスクリーム消費量が全国トップレベルであることで知られています。暖かい室内で冷たい菓子を楽しむという習慣は、過酷な冬の気候を逆手に取った、北陸ならではの豊かな室内文化の表れと言えるでしょう。

 

次は、仕事とキャリアの実態に迫る第3話。

『地方は仕事がないってホント?』

「移住したらキャリアダウンになるのでは」と不安な方にこそ読んでほしい。層単な求人倍率からニッチトップの装備メーカーまで、データが証明する北陸3県の「稼ぐ力」を次回は掘ります。

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