北陸と聞くと、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか? 日本海に面しており、海の幸が豊富で、冬には雪が降る。多くの人は、北陸を一括りの「一つの地域」として捉えているかもしれません。
しかし、この3県はデータで見ると、実は「まったく違う性格」を持っています。
この連載は、移住にまつわる漠然としたイメージを、信頼できるデータで解き明かしていく新しい北陸入門。
初回は、石川・福井・富山の3県が持つ、意外な素顔にデータで迫ります。
あなたにフィットするのは、どの県でしょうか?
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アートとスイーツを愛する「文化系」 – 石川県の素顔
石川県の県庁所在地・金沢市は、人口あたりの美術館・博物館の数が全国でもトップクラスの水準にあります。これは、加賀百万石の城下町として古くから文化や芸術を大切にしてきた歴史が、現代の数字にも反映されている結果と言えます。
また、総務省の家計調査においても、金沢市は菓子類の年間支出額が全国上位に位置する常連です。特に和菓子やケーキへの支出が多く、日常の中に「文化的な休息」を大切にする気質が伺えます。
・日常的にアートや文化的な刺激を受けたい
・伝統とモダンが共存する洗練された街並みが好き
・カフェ文化や質の高い食にこだわりがある
日本を代表する「共働き先進県」 – 福井県の素顔
福井県は、女性の有業率が全国トップクラスで推移しており、日本を代表する「共働き先進県」と言えます。
さらに、女性社長の比率も全国的に見て高い水準にあります。これは単なる起業ブームではなく、古くから「共働き」がライフスタイルの標準(スタンダード)として定着しており、女性がリーダーシップを発揮することが特別なことではない社会風土が数字として表れたものです。
・ライフステージが変わってもキャリアを継続したい
・共働きが当たり前とされる環境で子育てをしたい
・堅実で真面目な仕事観を持つ環境に惹かれる
広い家でゆとりある生活を送る「堅実派」 – 富山県の素顔
富山県の暮らしを象徴するデータが、持ち家率の高さと住宅面積の広さです。いずれも全国トップクラスであり、「自分の拠点を構え、ゆとりを持って暮らす」というスタイルが県民の基本となっています。
また、勤勉な県民性を表すように、世帯あたりの貯蓄残高も全国平均を上回る傾向にあります。流行に左右されず、自分たちの生活基盤をしっかりと固め、家族との時間を大切にする。そんな「堅実さ」が、富山の魅力の一つです。
・いずれは広い一戸建てに住み、拠点を作りたい
・安定した生活基盤の上で、長期的なライフプランを立てたい
・雄大な立山連峰などの自然を日常的に感じたい
今日の北陸小ネタ

福井県は女性の有業率で40年以上にわたり全国上位に位置しています。
三世代同居率が比較的高く、親世代が子育てをサポートする文化が根付いていることも、こうした「働きやすさ」を支える要因の一つと考えられています。
次は、お金のリアルに迫る第2話。
『なぜ、金沢市民は「寿司」より「喫茶店」にお金を使うのか?』
年収が下がるかもしれないのに、なぜ北陸の家計はこんなに「ゆとり」があるのか?家賃・小遣い・貴沢な息遊び……データが明かす、北陸の「使い方」の秘密を次回は掘ります。

