働き方改革や生産性向上施策の一環で、企業のオフィスなどでもフリーアドレスや、あえて間仕切りなどをせずにワンフロアにした「大部屋」が人気になっています。
広い執務スペースを採ることでコミュニケーションの活性化などが図られる一方、どうしても気になるのが会話やミーティング中の人の声、隣の人の電話の声など。
そうした問題への解決策として「サウンドマスキング」という手法があるのをご存知ですか?
「サウンドマスキング」ってご存知ですか??
以前のブログで「金沢駅で展示中のテレキューブ(個室型テレワークボックス)」をご紹介しました。
このテレキューブは「個室(ボックス)型」のスペースを設置するものですが、「そこまでのスペース確保難しいな」とか「月額でコストを払えないなぁ」という方もいらっしゃるかもしれません。
今日ご紹介する「サウンドマスキング」とは文字通り「音(サウンド)で覆い隠す(マスキング)する手法」です。
そもそもサウンドマスキングって何?
サウンドマスキングとは、事務所や店舗などで、遠くから聞こえてくる雑音や会話の声が聞こえてくることを防ぎ、プライバシーやセキュリティの保護や社員の集中力を保つことで生産性の向上などを目的として開発された仕組みです。
例えば、ミーティングスペースと、各社員の執務スペースの間に簡易的なパーティションしか無い場合や、会議室や応接スペースを取っていたとしても、壁の素材が薄いために音が漏れてしまう、という事務所やオフィス、店舗などは多いのではないでしょうか?
物理的に「個室」という「一見、プライバシーのありそうな空間」を作っておきながら、会話の内容はダダ漏れ、では意味がないですよね。
そうした問題に対して「会議室の壁を厚くする」とか「吸音素材を設置する」といった解決策ではなく、「空調音のような背景音やBGMを部屋に流すことで、音漏れや遠くからの小さな音を聞こえないようにする」ことで解決を図るもので、シェアオフィスやコワーキングスペースでも導入されているようです。
導入にはどれくらいかかるの?費用は?工事日数は?
サウンドマスキングの仕組みに必要なものはざっくりいうと、音楽とスピーカーになりますので、設置工事も早ければ1~3日程度で完了するところも多いようです。
また、スピーカーの設置が主な対策になりますので、オフィス内のレイアウトを大きく変更する必要もなく、デザインや意匠などを損ねること無く、導入することができそうです。
まとめ
実はこの記事を書くまで「サウンドマスキング」という言葉を私は知りませんで、「オフィス 会議室 うるさい」とか「オフィス内 消音」とか色々と検索して、なんとなくたどり着きました。笑
昨今のコロナウイルスの影響下で経済活動は先の見えない感が続いておりますが、ポジティブに考えるとするならば、働き方改革や生産性向上の見直し準備期間としては、良いきっかけなのかもしれませんね。
私たちの会社でも、会社は「行かなければならない場所」から「行ったほうが良い場所へ」という概念に考え方をシフトしていっています。
特にスタートアップの企業や事業のフェーズでは、リモートでの働き方をメインにするよりも、あえて大部屋主義でコミュニケーションやコラボレーションを創出しつつ、作業や実行ベースでは個々が集中できる環境で業務に打ち込む、というスタイルが良いのではないかと思います。
会社は毎日行く場所ではなくなるかもしれない。
でも、行くと楽しいし、刺激を受ける、アイデアが浮かぶし仕事が前に進むから、行きたくなる。
そういう場所に変わっていくのではないでしょうか?
そのためにも、今回の「サウンドマスキングシステム」や、以前にご紹介した「テレキューブ」などの新たな社内インフラの構築がこれからはもっと推進されるかもしれませんね。