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「雪」って、Uターンの一番のハードル?
北陸へのUターンを考えたとき、頭をよぎる一番の心配事。それは、もしかしたら「雪」のことかもしれません。
「毎日、雪かきに追われるのかな…」
「車の運転、すごく怖そう…」
「冬はずっと家にこもって、なんだか暗いイメージ…」
東京の便利な暮らしに慣れていると、雪国の冬への不安が大きくなるのは、とても自然なことだと思います。
でも、もしそのイメージが、ほんの少しの「誤解」から生まれているとしたら…?
今回は、そんな雪国への不安を安心に変える、北陸のリアルな冬事情をお届けします。
誤解①:「毎日、雪かきに追われるんでしょ?」
→【ホントは…】都市部なら、意外と大丈夫!インフラも整っています。

「北陸=豪雪地帯」というイメージが強いかもしれませんが、実は地域によって雪の量は大きく異なります。
特に金沢市、富山市、福井市といった都市部の市街地では、一晩で景色が真っ白になることはあっても、連日雪かきに追われる、ということは少なくなってきています。
もちろん、ドカ雪が降る日もあります。
でも、そんな時のために、北陸の道路には心強い味方がいます。
道路から水が出て雪を溶かす「消雪パイプ」や「ロードヒーティング」が、主要な道路に整備されているのです。
おかげで、朝起きたら「道がなくて会社に行けない!」なんてことは、市街地ではほとんどありません。
また、アパートやマンションなら、大家さんや管理会社が駐車場などの共用スペースを除雪してくれるケースも多いので、住まい探しの際に確認してみるのがおすすめです。
誤解②:「クルマの運転が怖そう…」
→【ホントは…】みんなの知恵と準備で、冬道も安全運転。

雪道の運転、確かに最初は少し緊張するかもしれません。
でも、北陸で暮らす人たちは、みんな冬道の運転のプロ。その知恵を少しだけ拝借しましょう。
- 冬用タイヤは必須アイテム:
11月〜12月になると、みんな一斉にスタッドレスタイヤに交換します。これは雪国での冬支度の風物詩のようなもの。これさえ履いていれば、乾いた道と同じような感覚で走れるわけではありませんが、安心感が格段に違います。 - 運転の合言葉は「急」のつかない運転:
「急ハンドル・急ブレーキ・急発進」を避けて、車間距離をいつもより多めにとる。これが雪道運転の基本です。みんながこの「思いやり運転」を実践しているので、流れに乗ってしまえば、すぐに慣れてきますよ。 - 4WDじゃなきゃダメ?:
坂道の多いエリアに住むのでなければ、必ずしも4WDである必要はありません。最近は性能の良いFF車(前輪駆動車)も多く、普通に街なかを走る分には十分という声も多いです。
誤解③:「冬はずっと家にこもりきりで暗いイメージ…」
→【ホントは…】静かな冬だからこそ見つかる、豊かな時間と楽しみ方。

雪が降るからといって、みんなが家に閉じこもっているわけではありません。むしろ、冬だからこその楽しみがたくさんあるんです。
- 冬の味覚はまさに宝石箱!:
ズワイガニ、寒ブリ、甘えび、香箱ガニ…。北陸の冬は、日本海が育んだ最高のグルメが勢揃いする季節。美味しいものを囲んで、家族や友人と過ごす時間は、何よりの幸せです。 - 静かな雪景色に癒される:
しんしんと雪が降る日に、暖かいカフェの窓辺から眺める景色は、まるで一枚の絵のよう。静寂に包まれた雪化粧の兼六園(金沢市)や、歴史的な街並みを歩くのも、この季節ならではの贅沢です。 - ちょっと足を伸ばせば、銀世界が待っている:
スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツも気軽に楽しめます。ふかふかの新雪の上を滑る爽快感は、一度味わうとやみつきになるかもしれません。
大変な日も、もちろんあります。
でも、正しい知識とちょっとした準備があれば、北陸の冬は想像以上に快適で、心豊かな時間もたくさん見つかるはずです。
何より、暖かい部屋で美味しいものを食べながら、静かに雪が舞うのを眺める時間。
それは、都会の喧騒の中ではなかなか味わえない、穏やかで幸せなひとときですよ。
次回予告
次回は、第3話「東京のあの部屋と比べてみたら…?北陸で見つける、ゆとりある住まい。」をお届けします。
家賃や広さ、住環境など、リアルな住まい事情をご紹介。
9月9日公開予定です。どうぞお楽しみに!