建築業界から美容業界へ、全くの畑違いとも言える環境に転身したエステティシャンの伊東 優子さん。
前編に引き続き、後編では将来に向けてチャレンジしたいことや人生のモットーなどを伺います。
「自分のやりたいことって?」と悩む女性にとってヒントとなる伊東さんの素敵な生き方をどうそご覧ください。
前編はこちら
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好きなことが止まらない
——将来、新しくやってみたいことはありますか?
伊東:外からだけでなく、食事の面など身体の内からも美を追及していきたいですね。
あと、将来は経営の側にも積極的に携わりたいと考えています。施術をする現場にも立ち続けたいですが、人を育てていくことにも興味があるので、挑戦していきたいと思っています。
私、興味のあることが多すぎて(笑) ダイエットのことや食生活のこと、子どもが産まれたら幼児の食育について勉強しましたし、ダイエットが成功したら次は体型維持のための骨格矯正について興味が湧いたり…。
身体の外からも内からも全部気になり始めて、やりたいことがいっぱいで(笑)
——素敵ですね!興味がどんどん溢れてくるなんて。どれだけ学んでも学び尽くせないですね(笑)
伊東:そうなんです。でもそれらを全て自分が施術するというより、私はあくまでフェイシャルに特化したいという思いが強いので、それぞれのプロにお任せして、経営の立場として美に関することを総合的にプロデュースできる仕組みを作れたらいいなって考えています。

自分と向き合うために
——最近では、女性の働き方も多様化してきていますが、伊東さんが考える理想の働き方について教えてください。
伊東:会社員としてずっと働き続けるという選択肢は、今は少ないのかも。女性は特に環境が変わるので、出産を機に働き方を変える方も多いのかなって。
子どもと一緒に過ごしたい、でも収入もほしい。だからフリーランスもいいなって思いますが、固定の収入がない不安もあったり。最近では働き方改革により副業OKの会社も増えてきているので、そういう働き方も選択肢の一つとしてアリだなと思います。
今通っている美容学校の先生も、昼間は美容師で夜はイタリア料理店でアルバイトをしている「フライパン美容師」なんです。イタリア料理店で仲良くなったお客さんがヘアサロンにも来て下さったり…なんてこともあるみたいで。
結局、お客様は人に魅かれて寄ってくるんだと思うので、スキルアップはもちろん人間性を高めることも大切だなって感じます。
そういう風に、たくさんの人の経験を聞くことが勉強になることも多いですね。
——最近は本業の仕事をしながら、色んな職業を掛け持ちされている方も多いですよね。選択肢が広がった分、より個々の人間力が試される世の中になっているのかもしれません。
そのためにも、いろんな人と会う機会を作って、いろんな話を聞いて、自分の人間力を高めていくことが大切なんですね。
伊東:あとは、自分を知ることが大事。自分は何をやりたいのかを知ること。
私も若い頃から、やりたいことや将来の夢を常にパソコンに書き出すことをしています。全部書き出すと、頭の中が整理されてスッキリするんです。
そうすると、「いっぱいやりたいことがあったはずなのに、これだけ?」とか「すごく漠然としているな」とか、改めて気付くことも多くて。ちゃんと書き出して突き詰めることって大切なのかなって思います。
——自分のやりたいことを全部書き出すのって大切だと聞いたことがあります。ちゃんと可視化することが、夢の実現に向けて動き出す後押しになるのかもしれませんね。
伊東:なかなか前に1歩を踏み出せない人が多いと思うのですが、どんなカタチでもいいから前に動いてみることが大事。だって動いてみたら、案外興味がないかもしれないですし(笑)
そのためにも、やっぱり人脈かなって。こういう人がいるんだ、とかいろんな人の話を聞くだけでも見える世界は違うと思います。
「迷ったらGO!」です(笑)
これ、前の会社で教わった言葉なんです。「当たり前を馬鹿にしない」とか「徹底的にパクれ!」とか。私も成功者を徹底的にパクってますよ。やってみて違ったら、自分流にアレンジすればいいし。
やってもないのにできないと言うのではなく、まずはパクってパクって、そこから自分のオリジナルを見つけていくようにしています。
——いい言葉ですね。前の会社での教訓は、今もいろんな場面で活かされているんですね。最後に、伊東さんの好きな言葉を教えてください。
伊東:「自分が変われば人生が変わる」です。 自分の対応が変われば、周りの対応も変わると思うんです。
これは子どもに対しても同じで、私がイライラしていると子どももイライラしてしまいますが、穏やかに1対1で接してあげると、行動も自然と変わってくれるんです。
この言葉が妙に納得させられたと言うか。
——どうしても周りに分かってほしい、変わってほしいという自分勝手な想いを抱いてしまいますが、まずそのためには自分が変わることが必要なんですね。
伊東:そうですね。自分が変わる意味でも、ちゃんと思いを伝えるための言葉は大切ですね。
家族ですら、自分の気持ちを全部理解しているわけではないので。感謝の気持ちを伝えるとか、日頃から心掛けていけたらいいですね。
——気持ちをちゃんと伝えることも大切ですね。日々のちょっとした積み重ねが、良い循環を生み出してくれるんだと思います。
「ここ最近、入社当時に教わったことを思い返すことが多くて…」と話してくれた伊東さん。
今までたくさんの人たちに教わってきた大切な教訓こそが、伊東さんの新たな挑戦への支えとなり、迷ったときの道しるべとなっているのかもしれませんね。
これからもっと多くの女性を笑顔にして、今まで以上に幅広く活躍していってくれることを楽しみにしております。
本日はありがとうございました。
